
そのような疑問にお答えします
この記事では
有料老人ホームとは
有料老人ホームの費用について
有料老人ホームの入居条件
有料老人ホームのサービス内容
有料老人ホームの選び方
この記事の信頼性
この記事を書いている私は、無資格・無経験でデイサービスに勤めました
デイサービスから特養の介護職・在宅のケアマネへと転職も経験しています
今回は、有料老人ホームをテーマにしてみました
有料老人ホームと聞いて「高級で費用が高い施設」とイメージしませんか?確かに、費用が高い施設もありますが、有料老人ホームの種類によっては、生活保護の方も入居できる施設があります。
特別養護老人ホームは、入居できるまで数か月から1年ほど待ちますが、有料老人ホームは特別養護老人ホームと比べると空いていることが多く早ければ1週間で入居できます。
有料老人ホームの種類や費用、サービス内容、選び方を知りたい方は、最後まで読んで見てください。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
有料老人ホームとは
有料老人ホームを説明します。
有料老人ホームとは
高齢者の心身の健康を保ち食事・排泄・入浴・家事・健康管理・レクリエーションなどのサービスを提供する施設です。
有料老人ホームには、大きくこの2種類があります
介護付き有料老人ホーム
住宅型有料老人ホーム
それぞれ説明します
介護付き有料老人ホームとは
一つ目が、介護付き有料老人ホームです。
介護付き有料老人ホームの特徴は
都道府県の指定(認可)を受けている
介護保険上では「特定施設入所者介護」に分類される
24時間介護スタッフが常駐し、介護サービスを受けられる
主に民間が経営している
多分皆さんがイメージしている施設がこのタイプではないでしょうか?
24時間介護スタッフが常駐しているので、安心できますよね。
住宅型有料老人ホームとは
もう一つは、住宅型有料老人ホームです
住宅型有料老人ホームの特徴
高齢者の住みやすい住居である
介護サービスは、各事業所と契約を行う
主に民間が経営している
こちらは、介護付き有料老人ホームとは違って、住宅型有料老人ホームが在宅の住居として扱われます。
在宅の住居なので、施設の介護職員が常時いるわけではなく、ヘルパーやデイサービスと契約をしてサービスを受ける形になります。
住宅型有料老人ホームは、夜間職員の配置義務はありません。夜間に職員がいない施設もあります。
有料老人ホームの費用
ここでは、介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームの費用を紹介していきます。
介護付き有料老人ホーム費用の目安
介護付き有料老人ホームの費用の目安です。
平均値 | 中央値 | |
入居一時金の目安 | 約350万円 | 約48万円 |
月額費用の目安 | 約22万円 | 約19万円 |
支払い方法を選択できる施設もあります
入居一時金を高めに設定し、月額が低めに設定している
入居一時金を低めに設定して、月額を高めに設定している
入居後すぐに退去した場合など、費用については契約時に必ず確認をしましょう。
住宅型有料老人ホーム費用の目安
住宅型有料老人ホーム費用の目安です。
平均値 | 中央値 | |
入居一時金の目安 | 約87万円 | 約7万円 |
月額費用の目安 | 約13万円 | 約12万円 |
月額費用には、介護サービスは含まれていませんので費用だけで判断しないように注意してくださいね
*高額介護サービス費などの制度も確認しておきましょう
高額介護サービス費とは
1か月あたりの公的介護保険の自己負担額が高額になる場合、所得に応じた上限額の超過分を払い戻してもらえる制度です。
有料老人ホームの入居条件
介護付き有料老人ホームの入居条件
介護付き有料老人ホームの入居条件です
介護付き有料老人ホームの入居条件
要支援1・2・要介護1~5
介護認定を受けている必要があります。
医療的な処置が必要な方は、施設ごとで受け入れ基準が異なります
最近では、夜間に看護師が配置されている介護付き有料老人ホームもありますので医療的な処置が必要な方でも対応してくれます。
要介護認定の申請について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
介護保険 申請の条件・流れ・タイミングを【ケアマネ】が解説します!
住宅型有料老人ホームの入居条件
住宅型有料老人ホームの入居条件です。
住宅型有料老人ホームの入居条件
自立~要支援1・2・要介護1~5
施設によって異なりますが、介護認定が必要なところが多い
医療的な処置が必要な方は、施設ごとで受け入れ基準が異なります

他施設の入居条件
入居条件 | 入居の困難度 | |
特別養護老人ホーム | 基本要介護3以上 | 待機者が多い |
介護老人保健施設 | 要介護1以上 | 比較的入りやすい |
グループホーム | 要支援2以上(認知症であること) | 小規模なので満床が多い |
有料老人ホーム サービス内容
介護付き有料老人ホーム サービス内容
介護付き有料老人ホームのサービス内容を紹介します。
介護付き有料老人ホームのサービス内容
・身体的な介助(食事・入浴・排泄・移動・更衣など)
・家事的な介助(掃除・洗濯など)
・レクリエーション・行事など
・リハビリ・運動など
・医療的に必要な処置
施設によっては、訪問診療をしてくれる場合もありますので、相談してみましょう。
住宅型有料老人ホーム サービス内容
住宅型有料老人ホームのサービス内容です
住宅型有料老人ホームのサービス内容
・外部のサービスを利用する(ヘルパー事業所・デイサービスなど)
住宅型有料老人ホームで利用できる外部サービス

有料老人ホームの選び方
有料老人ホームの選び方は、3つあります
ケアマネがいるなら相談
介護サービス情報公開システムの利用
専用サイトで情報を得る
それぞれ説明します
有料老人ホーム 選び方①ケアマネと相談
有料老人ホームを選ぶには、ケアマネと相談しましょう
ケアマネと相談する理由
・地域の施設情報を詳しく知っている方が多い
・担当利用者が有料老人ホームへ入居した人がいるはずです
地域内での有料老人ホームの特徴や雰囲気、おおよその費用もケアマネは、把握していますので相談してみましょう。
有料老人ホーム 選び方②介護サービス情報公開システムを利用する
有料老人ホームを選ぶなら、介護サービス情報公開システムを利用しましょう
介護サービス情報公開システムは、24時間365日介護事業所を無料で検索できるツールです
介護サービス情報公開システムで確認できることは
・サービス内容
・設備の状況
・利用料金
・従業員情報
・利用者情報
などが閲覧できます。
有料老人ホーム 選び方③専用サイト
民間の専用サイトを利用する
民間の専用サイトでは、利用料などが分かりやすく表示されており、パンフレットも無料で送ってくれます。
*入居費用・手続きの手順・入居条件・詳細な場所が検索でき「資料請求も無料」です。
LIFULL介護
全国32,000件以上の高齢者施設情報を紹介している 業界最大級の介護施設検索ポータルサイトです。

シニアのあんしん相談室
全国の老人ホームの相談・施設の選定・見学から入居までトータルでサポートしてくれます。
全国3000施設の都道府県認定の施設を厳選して掲載

有料老人ホームに入居する人の特徴
有料老人ホームに入居する人の特徴を4つ紹介します。
すぐに入居できる施設がない
特別養護老人ホームに入りたくない
医療的な理由で他施設に入れない方
金銭的に余裕がある
それぞれ説明します
すぐに入居できる施設がない
有料老人ホームに入居する理由は、すぐに入居できる施設がないからです
例えば、退院後に施設の入所を希望しても
・特別養護老人ホームは、要介護3以上で申し込んでも半年以上~数年かかる
・介護老人保健施設は、要介護1以上で空きが無ければ入所できない
特別養護老人ホーム、介護老人保健施設へすぐに入所ができない方が、有料老人ホームに入居されるケースが多いですね。
特別養護老人ホームに入りたくない
有料老人ホームに入居する理由は、特別養護老人ホームに入りたくないからです
特別養護老人ホームは、特に重度の方、要介護4以上の方がほとんどです。
「見学に行ったが自分にはあわない」との理由で「有料老人ホームを見学」して入居する方がおられます。
医療的な理由で他施設に入れない方
有料老人ホームに入所する理由は、医療的な理由で他施設に入所できないから
・特別養護老人ホームでは、夜勤帯の看護師がいない施設が多く、医療処置が必要な方は対応ができないと断られます
・介護老人保健施設では、認知症薬、精神治療薬など高額な薬を服用していると「服薬費用を施設が負担するため」断られます
終末期、胃ろう・喀痰吸引・インシュリンなど医療処置が必要な方が有料老人ホームへ入居するケースもあります
有料老人ホームでも施設ごとで受け入れ基準が異なりますので、確認してみましょう。
金銭的に余裕がある
有料老人ホームに入所する理由は、金銭的に余裕があるからです
金銭的な余裕があるので、比較的自由に対応をしてくれる「有料老人ホーム」を選ばれます
有料老人ホームによっては
・催し物が多い
・好きに出前がとれる
・自由に外出ができる(コロナの影響で現在は困難)


今回は、以上になります
この記事のまとめ
有料老人ホームとは
有料老人ホームの費用について
有料老人ホームの入居条件
有料老人ホームのサービス内容
有料老人ホームの選び方
施設を選ぶ基準や施設見学でのポイントをまとめています
-
-
介護施設の選び方【元相談員が解説】3つのポイントと施設見学のコツ
続きを見る
施設の入居タイミングをまとめています
-
-
施設入所を決めるタイミングはいつがいいの?【在宅ケアマネが解説】
続きを見る
