
そのような疑問にお答えします
この記事では
特別養護老人ホームのサービス内容とは
特養で家族によく聞かれる質問
この記事の信頼性
この記事を書いている私は、無資格・無経験でデイサービスに勤めました
デイサービスから特養の介護職・在宅のケアマネへと転職も経験しています
今回は、特別養護老人ホームのサービス内容をテーマにしてみました
この記事を書いている私は、特別養護老人ホームの元相談員だけでなく、他の特別養護老人ホーム数カ所でも夜勤をしていました。
これから特養で働きたい人、特養の内情を知りたい人は、参考になる点があると思いますので、最後まで読んで見てください。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
特別養護老人ホーム サービス内容

特別養護老人ホームとは
特別養護老人ホームとは
・在宅での生活が困難になった、要介護者が生活支援を受けて入居できる施設です。
他の介護施設に比べると、費用もリーズナブルなため人気が高く、入居までに数か月から1年ほどかかると言われています。
特養養護老人ホームの入居条件
・原則65歳以上で要介護3以上の感染症や医療処置が必要でない方
・特定疾病が認められた要介護3以上で40歳から64歳までの方
・特例による入居が認められた要介護1~2の方
特別養護老人ホームでは、夜勤帯に看護師の配置が必須ではないため、医療的な処置が必要な利用者は入居を断られることがあります。
特別養護老人ホームの入居基準などを詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
特別養護老人ホーム 入居基準【暴露】こうして入居は決まっていた!
特別養護老人ホームのサービス内容
特別養護老人ホームのサービス内容を紹介していきます
特別養護老人ホームで受けられるサービス
・入浴介助・排泄介助・食事介助
・更衣介助・移動、移乗介助・口腔ケア
・服薬介助・レクリエーション・リハビリ
・行事・夜間の巡視・必要な方は、タンス整理、衣替え
・緊急時の対応・必要な医療処置
それぞれ説明していきます
特別養護老人ホームのサービス①入浴
特別養護老人ホームの入浴サービスです



入浴介助は利用者の状態に応じて
チェアー浴
一般浴
ストレッチャー浴
とに分かれています
それぞれ説明しますね
チェアー浴
車椅子の方でも入浴できるチェアー浴
・入浴用のイスに座り、体を洗ったあと「機械の浴槽」に入っていきます
・扉を閉めると、お湯が出て「座ったまま湯に浸かれます」
・ご自身で洗えないところは、介助してくれますよ
一般浴
歩行が可能な方が安全に入浴できる一般浴
・入浴用のイスに座り、体を洗ったあと「歩いて浴槽」へ入っていきます
・手すりが多く設置しています
対象者は、歩行可能な方ですね。

ストレッチャー浴
寝たきりの方が安全に入浴ができるストレッチャー浴
・ストレッチャーに横になり、体を洗ったあと「機械浴」へ入っていきます
・浴槽が上がり、湯に浸かることができます
対象者は、寝たきりの方ですね


特別養護老人ホームのサービス②排泄介助
特別養護老人ホームのサービス排泄介助です
排泄介助は、利用者の状態によって
トイレでの介助
おむつ交換
と分かれています
それぞれ説明します
トイレでの介助
歩行や立位ができる方は、トイレでの介助をおこないます
・共同トイレ、居室トイレは車いすでも楽々に入れるようになっています。
・手すりもあり、排泄後に「コールボタン」を押すと外にいる職員がわかるようになっています。
・下衣類の上げ下げなど、できないところは介助してくれます
おむつ交換
歩行や立位ができない方は、オムツ交換をおこないます
・オムツ台車でオムツ交換にまわります。
・おしりふき用の清拭、ごみ箱、消毒、手袋、消臭スプレー、パット類が搭載されています。
利用者の状態によって、昼間はトイレで介助をおこない、夜間はオムツで対応する方もおられました。
特別養護老人ホームのサービス③食事
特別養護老人ホームの食事サービスです
・保温機能がある食事用カートで食材が来ます
・利用者に合わせた食事形態で用意されます。
・ご自身で食べれない方は、職員が介助してくれますよ。
*粥・刻み・1口大・極刻み・ペースト・アレルギー・量やお好みにも対応してくれます

更衣介助
・就寝前にパジャマに着替えるように介助します。
・起床時に普段着に着替えます。

移動・移乗介助
・ほとんどが車椅子の方で、職員が押していました。
・数人は、自分で車椅子をこいで移動していました。
口腔ケア
・毎食後、ご本人の歯ブラシやスポンジで介助を行っていました
・月に1回希望者には、訪問歯科がきて治療や掃除をしてくれます
服薬介助
・服薬の介助をしてくれます。
・誤薬防止のため
①名前を呼び顔と服薬の袋の名前を確認する
②服薬の名前を見ながら、袋を開ける
③薬を飲みこんだか確認する
④空の服薬袋の名前を再確認する
レクリエーション
・元気な利用者が多いフロアは、カラオケなど行っていましたね
・寝たきりの多い方のフロアでは、DVDで映画や歌謡曲を入れていました。
*人員が足りない時は、レクレーションする時間が取れないことが多かったですね。
リハビリ

・車いすの方には、下肢筋力の強化
・寝たきりの方には、体位交換時のクッションの当て方、車いすの選定やポジショニングの指導など
行事
・夏祭り、敬老祝賀会、クリスマス会、新年会など
*コロナ以前は、家族や地域のボランティアさんを巻き込んで行っていました。
夜間の巡回
・夜間の21時から翌6時まで「1時間ごと」か「2時間ごと」の巡回を行っています。
・ちゃんと、胸の動きを見て呼吸をしているかを確認します。
タンス整理、衣替え
・季節ごとに衣替えをしていきます。
・日々の衣類の洗濯が終われば、衣類を直します。

緊急時の対応
・特養は、看護師が夜間いない施設が多いので、緊急時は当番の看護師へ電話し指示を仰ぎます。
・日中は、看護師がいるのでDRと連携して対応していきます。
・特養では、治療ができないので治療の必要があれば「医療機関」へ搬送します。
必要な医療処置
・日中、看護師さんがいるので必要ならDRの指示のもと医療処置をおこないます。
・特養で比較的行っている医療処置は、点滴、傷などの消毒、採血、導尿、インシュリン、胃ろう、酸素、ストマのパウチ交換、褥瘡の処置など
特養に関して、よく聞かれる家族からの質問


入所者から支払いを受けることができる利用料について

特養が利用者に提供するもの
施設が利用者に提供するもの
・オムツ・おむつカバー・紙パンツ・パットなど
・施設サービスに必要な介護用品・備品…尿器・ポータブルトイレなど
・通信費
・ユニットごとの行事
・健康診断の費用
・トロミ剤、栄養補助食品など

入所者等から支払を受けることができる利用料等について(通知)
この記事のまとめ
特別養護老人ホームのサービス内容とは
特養で家族によく聞かれる質問

施設選び・見学のポイントは、こちらでまとめています
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介護施設の選び方【元相談員が解説】3つのポイントと施設見学のコツ
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特養については、こちらでまとめています
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特養とは 費用・入居基準・費用の負担軽減制度を【ケアマネが解説】
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