
そのような疑問にお答えします
この記事では
手すりの役割
介護保険 手すりをレンタルまでの流れ
介護保険の手すりレンタルの費用は?
介護保険でレンタルできる手すりの種類
介護保険 手すりをレンタルするメリット・デメリット
この記事の信頼性
この記事を書いている私は、無資格・無経験でデイサービスに勤めました
デイサービスから特養の介護職・在宅のケアマネへと転職も経験しています
今回は、介護保険で手すりをレンタルする方法をテーマに書いていきます
介護保険の手すりをレンタルされる方は、非常に多く私の担当で約20名ほど利用されています。
介護保険の手すりレンタルの手続きや条件、費用など詳しく知りたい方は、最後まで読んで見てください。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
手すりの役割
手すりの役割を説明していきます
手すりの役割とは
動きをサポートして転倒を予防するのが介護用手すりの役割です。
高齢者は、筋力も弱くなってきており、注意も散漫です。転倒すれば、骨折する可能性が高く、入院することで認知症の進行やADLの低下が懸念されます。
自宅内での生活動線に「手すり」を設置することで、転倒する確率が大幅に下げることができます。
玄関やベランダ、室内で転倒してから「手すり」を設置する方もいますが、転倒して在宅へ帰れず施設に入る方もおられました。
特に一人暮らしで要支援・要介護認定が出ている方は、ケアマネと相談して設置するほうがいいかもしれませんよ。
屋外を安全に歩いたり、移動するにはこちらを参照にしてください。
歩行器 レンタル 費用とメリット・デメリットは?【ケアマネが解説!】
介護保険 手すりをレンタルするまでの流れ
介護保険 手すりをレンタルできる条件
手すりを介護保険でレンタルするには2つの条件があります
要支援1以上の介護認定を受けている方
ケアマネにケアプランを作ってもらうこと
条件を満たしていれば、介護保険でのレンタルが可能です。
介護保険 手すりをレンタルするまでの流れ
手すりをレンタルするまでの流れを説明します。
レンタル利用するまでの流れ
①介護認定を受ける …認定を受けて要支援1以上が必要です
①要支援の方は、地域包括支援センター
要介護の方は、居宅介護支援事業所と契約をします
③ケアマネによるアセスメント…ご本人、ご家族の困りごとを聞き取りサービスの提案をする
④サービス担当者会議…本人、家族、サービス事業所、ケアマネでサービスの利用内容、要望など検討します
⑤ケアプランの作成…ケアマネが計画書を作成
⑥レンタル事業所と契約をする…介護保険では、利用するサービスごとに契約をします
⑦サービスの利用
レンタルを利用するまでの流れは、以上になります。
介護認定が出てからレンタルできるまでは数日かかります。
介護保険サービスの手続きの流れを詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください
介護保険 手すりのレンタル費用は?

手すりの費用は
①介護保険負担割合証
②手すりの種類や業者
によって変わってきます。
それぞれ説明します
①介護保険負担割合証
手すりのレンタル費用は、介護保険負担割合証に記載されている負担割合で変わります
介護保険を利用した時の自己負担割合は、本人の所得の金額に応じて1割、2割、3割と違ってきます。
負担割合の判定基準は、以下の通りです。
②手すりの種類や業者
手すりのレンタル費用は、手すりの種類や事業所によって変わります。

介護保険 手すりの種類を紹介
介護保険 レンタルできる手すりの種類
介護保険でレンタルできる基本的な手すりの種類を紹介します。
レンタルできる手すり5種類
たちあっぷ
トイレ用たちあっぷ
あがりかまち用たちあっぷ
スタンディ
ベストポジションバー
それぞれ説明しますね
たちあっぷ(ベッドでの使用)
たちあっぷというレンタルの商品です。
たちあっぷの特徴
・手すりも頑丈で、高さも変えれます(業者さんが合わせてくれます)
・床面は、鉄板です。重量は約12~20キロです
・据え置きタイプなので、設置、撤去も簡単です
料金は、月約300円(1割負担)
使用例は
・ベッドからの起き上がり、寝返り
・ベッドからの立ち上がり
寝ている状態から起き上がり、ベッドに座った際に「ずり落ちる」のも手すりを持つことで予防できます。
寝起きは、体が覚醒しておらず、転倒に繋がりやすいのでたちあっぷの利用は、転倒防止にかなり有効です。
トイレ用たちあっぷ
トイレ用たちあっぷの特徴
・肘がはねあげできます
・設置、撤去も業者がしてくれる
*洋式トイレのサイズで合わない場合もあります
料金は、月約300円(1割負担)
使用例
・便座からの立ち上がり
・便座への移乗
トイレでは、下衣類の上げ下げをおこなうため立位が不安定な方は、使用することで転倒防止に有効です。
あがりかまち用たちあっぷ
あがりかまち用たちあっぷの特徴
・据え置き式なので、設置、撤去しやすい
・高さの調整もできる
料金は、月約500円(1割負担)
玄関の靴を履いたり、脱いだりする際に転倒する方も多いのでおすすめです!
スタンディ(玄関用)
スタンディの特徴
・折りたためて、必要時に椅子になる
・床面は、鉄板で重量は約20㎏あります。
料金は、月約350円。
あがり框の無い、マンションタイプはとくにおすすめです。
ベストポジションバー
ベストポジションバーの特徴
・天井と床を利用して、突っ張り棒の要領で取り付けます
・天井の強度も必要
・広範囲に手すりを組み合わせができる
料金は、月約550円(1割負担)
使用例
・トイレまでの動線に使用
・敷居や段差があるところに使用
私の利用者では、マンションタイプの玄関に5名利用されています。
介護保険 手すりをレンタルするメリット・デメリット
介護保険で手すりをレンタルするメリットとデメリットを説明します。
介護保険 手すりをレンタルするメリット
手すりをレンタルするメリットです
メリット
少額で利用できる
点検をしてくれる(特にポジショニングバーは、使用回数が多いと少しずれることがあるので定期点検は必要です)
たちあっぷの位置の移動なども無料でしてくれる。(たちあっぷは、かなり重たいので助かりますよ)
お試し期間内は無料というサービスを設けているところがある
他の手すりと交換できる
不必要になれば、電話1本で返却できる
住宅改修と違って壁に穴を開けなくてよい
お届け・引き取り・点検・修理・交換・調整がすべて無料です

無料お試し期間を定めている業者もあるので、ケアマネも勧めやすいですね!
介護保険 手すりをレンタルするデメリットとは!
手すりをレンタルするデメリットです。
デメリット
介護認定を受けレンタル利用するまでに時間がかかる
新品を使用できない(レンタル品は、新品でないことが多い。消毒は、きちんと業者がしてくれています)
手すりの購入をお勧めする方
手すりの購入をお勧めする方は
新品の手すりが欲しい方
介護保険負担割合証で3割負担の方
は購入するほうがいいですね。
仮に手すりレンタル費用が1割負担で月に400円だとすると、3割負担の方は月に1200円になります。
年間だと、14400円ですね
平均在宅介護期間は、34か月と言われています
ので
介護保険負担割合証で3割負担の方は、購入の方がお得になります!
今回は、手すりのレンタルについて解説しました。
レンタル品は、すべて業者に依頼して消毒をおこなっていますので安心です。
すぐに住宅改修ができない場合など、先にレンタルで対応することも多いですよ。
今回は、以上になります。