

この記事では
老健(介護老人保健施設)のメリット・デメリット
を書いていきます。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
老健のメリット・デメリット

老健(介護老人保健施設)とは
介護老人保健施設とは
・社会福祉法人や医療法人などが運営する公的な施設です。
・「在宅復帰」を目的とした施設で、利用者はリハビリや医療的なケア、生活で必要な支援を受けられる施設です。
・在宅復帰を目指しているので一定期間の約3か月で「在宅に帰れるのか?」を評価し在宅生活が可能と判断されれば、退居しなくてはいけません。

老健の役割、サービス内容はこちらでまとめています
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介護老人保健施設 役割とサービス内容を【ケアマネが解説】します
続きを見る
老健 メリット
メリット
・有料老人ホームなどと違って、入居金など初期費用を支払わなくてよい。
・医療ケアの方も受け入れてくれる
・医師が常駐しており、夜勤帯でも看護師を配置しているところが多いので、医療処置が必要な方も比較的受け入れてくれる。
・特別養護老人ホームでは、要介護3以上で申し込みが可能だが、何か月や何年も待たないといけない。介護老人保健施設なら要介護1以上で申し込みができ、入居しやすい。
・「在宅復帰を目的」としており、他の施設に比べてリハビリが充実している。

①有料老人ホームと違って、入居金がいらない


入居一時金の相場
・みんなの介護のサイトでは、全国平均の有料老人ホーム平均の入居一時金は約90万円とされています。
・大阪市T区の有料老人ホーム・グループホームなら入居一時金は0~1200万円でした。
*特別養護老人ホームも入居一時金は、必要ありません。
老健の費用について、こちらでまとめています
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介護老人保健施設 費用はいくらするの?ケアマネが解説します!
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②医療ケアの方も受け入れてくれる
介護老人保健施設では、医師が常勤しており看護師も夜間配置している施設が多いので
医療処置が必要
・喀痰吸引
・胃ろう
・人工肛門
・インシュリン
・酸素療法
・バルンカテーテル
などの方の受け入れを比較的にしてくれます。
*インシュリンや胃ろう、喀痰吸引などの方が多すぎると現場が対応できないので、人数枠をおおよそ決めている施設もあります。
*利用前に必ず相談しましょう!
③介護老人保健施設なら特別養護老人ホームより入居しやすい。
特別養護老人ホームの入居条件
・原則65歳以上で要介護3以上の感染症や医療的処置が必要でない方
・特定疾病が認められた要介護3以上で40歳から64歳までの方
・特例による入居が認められた要介護1~2の方

特養の入居基準について、こちらでまとめています
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特別養護老人ホーム 入居基準【元特養相談員が暴露】これで入居が決まる
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老健入居条件
・原則65歳以上で要介護1以上の感染や入院治療の必要がない方
・特定疾病が認められた要介護1以上で40歳から64歳までの方

④リハビリが充実している
老健のリハビリ
・老健では、入居して3か月以内であれば、1週間でおおむね3回以上1回20分のリハビリが提供されます。
・3か月が過ぎても通常週2回以上のリハビリが行われます。


老健 デメリット
デメリット
・内服薬が制限されることがある。
・「在宅復帰が可能」と判断されれば、退居しなくてはいけない。

①内服が制限されることがある
薬については、介護老人保健施設がまかなうことになっています。
そのため、抗認知症薬や抗精神病薬など中には高額な薬を服用していれば入居を断られるケースがあります。

②在宅復帰が可能」と判断されれば、退居しなくてはいけない。
老健では、3か月ごとにリハビリの進行状況、心身状態に関する判断がおこなわれ、「在宅復帰可能」と判断されれば、退居しなくてはいけません。


*在宅復帰が見込まれる方は、老健から自宅へ「外出」や「外泊」などを取り入れ、段階的に行うこともされています。
まとめ
老健 メリット
・入居一時金がいらない
・医療的処置が必要な方でも、比較的受け入れてくれる
・特養より入居しやすい
・リハビリが充実している
老健 デメリット
・内服の制限がある
・「在宅復帰」と判断されれば、退居しなくてはいけない
