
そのような疑問にお答えします
この記事では
介護老人保健施設とは
介護老人保健施設の入居条件
介護老人保健施設の費用
介護老人保健施設のサービス内容
介護老人保健施設と特別養護老人ホームとの違い
介護老人保健施設 メリットデメリット
この記事の信頼性
この記事を書いている私は、無資格・無経験でデイサービスに勤めました
デイサービスから特養の介護職・在宅のケアマネへと転職も経験しています
今回は、介護老人保健施設とはをテーマにしてみました
介護老人保健施設(老健)は、有料老人ホームやグループホームに比べると費用も安く、特養に比べると入居しやすいので、特養に次いで人気のある施設です。
私の利用者も数人、介護老人保健施設に入居され、3か月の入居後在宅に復帰されています。
介護老人保健施設の内容を詳しく知りたい方は、最後まで読んで見てください。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
介護老人保健施設とは
介護老人保健施設ってどんな施設なの?
介護老人保健施設を簡単に説明します
介護老人保健施設とは
社会福祉法人や医療法人などが運営する公的な施設です
「在宅復帰」を目的にした施設で、利用者はリハビリや医療的なケア、生活で必要な支援を受けることができる施設です
在宅復帰を目指しているので、一定期間の3~6か月で「在宅に帰れるのか?」を評価し、在宅復帰が可能と判断されると退居しなくてはいけません


介護老人保健施設の入居期間は、3~6か月と決められていますので、一旦退去し在宅サービスを利用したのちに、再び介護老人保健施設へ入所する方もおられます。
介護老人保健施設 入居条件は?
入居要件は?
介護老人保健施設の入居要件を説明します
入居要件
・原則として要介護認定を受けた65歳以上で要介護1~5の方が対象です
・病状が安定していて「入院治療の必要のない方」「感染症にかかっていない方」が条件になっている施設が多いです
・抗認知症薬や抗精神病薬など、高額な薬を服用していれば入居を断られることがあります
介護老人保健施設に入居するには「診断書」や「面談」などが必要なので約2週間ほどかかります
介護の申請について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
介護保険 申請の条件・流れ・タイミングを【ケアマネ】が解説します!
介護老人保健施設の費用
介護老人保健施設の費用はいくらするの?
介護老人保健施設の費用を紹介します
介護老人保健施設の費用は
・介護度
・介護保険負担割合証
・特定入所者介護サービス費(介護保険負担限度額認定)
・個室
・多床室
で変わってきます。

介護老人保健施設の個室料金です
介護老人保健施設の多床室の料金です
第4段階で要介護1の方なら、個室と多床室とで月に約10万円違ってきますね
介護保険負担割合証について
介護老人保健施設の費用は、介護保険負担割合証に記載されている負担割合で変わります。
介護保険を利用した際の自己負担割合は、本人の所得の金額などに応じて1割、2割、3割と違ってきます。
*上の入居費用の表では、介護保険負担割合は1割の料金設定になっています。
負担割合の判定基準は、以下の通りです。

介護老人保健施設の介護費用の軽減制度は
・特定入居者介護サービス費
・高額介護サービス費
があります。
介護老人保健施設の費用負担軽減制度を詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
介護老人保健施設 費用はいくらするの?ケアマネが解説します!
介護老人保健施設 サービス内容
介護老人保健施設のサービス内容は?
介護老人保健施設のサービス内容を紹介します
サービス内容
・入浴介助・着脱介助・食事介助
・服薬介助・口腔ケア・排泄介助
・移動時の見守り・リハビリ
・レクレーションなど
24時間介護職員がいて、日常生活で支援が必要な場面では介助してくれますので安心ですね
*リハビリでは、1回20~30分を週2回以上受けることができます
*看護師も他の施設に比べると手厚いため「医療的なケア」を受けることができます
介護老人保健施設のサービス内容を詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
介護老人保健施設 役割とサービス内容を【ケアマネが解説】します
介護老人保健施設と特別養護老人ホームとの違い
介護老人保健施設と特別養護老人ホームとの違いとは?
介護老人保健施設と特別養護老人ホームの違いを説明します
介護老人保健施設と特別養護老人ホームの大きく異なる点は
・役割
・入居条件
・サービス内容
・入居期間
・行事
・入居難易度
違いを下の表にまとめてみました
老健 | 特養 | |
役割 | 要介護者が「在宅復帰」を目指す | 要介護者が生活支援を受けて生活する施設 |
入居条件 | 要介護1~要介護5 | 要介護3~要介護5*特例で要介護1~2も可 |
サービス内容 | ・在宅復帰に向けてのリハビリ
・生活をする上での身体介護 ・ほぼ夜間看護師の配置している |
・生活をする上での身体介護
・ほぼ夜間看護師の配置が無い |
入居期間 | 原則3か月で評価する | 終身利用に対応 |
行事 | 少ない | 多い |
入居難易度 | 比較的入居しやすい | 入居困難 |
介護老人保健施設と特別養護老人ホームの違いを詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
特養と老健の違い【入居条件・サービス内容・費用】現役ケアマネが解説!
介護老人保健施設 メリット・デメリット
介護老人保健施設のメリットとデメリットを紹介します
介護老人保健施設のメリット
介護老人保健施設のメリットを紹介します
・有料老人ホームなどと違って、入居金など初期費用を支払わなくてよい。
・医師が常駐しており、夜勤帯でも看護師を配置しているところが多いので、医療処置が必要な方も比較的受け入れてくれる。
・特別養護老人ホームでは、何か月も何年も待たないといけないが介護老人保健施設なら要介護1以上で申し込みができ入居しやすい。
・「在宅復帰を目的」としており、他の施設に比べてリハビリが充実している。
一番のメリットは、要介護1以上であれば比較的早く入所できる点ですね。
施設探しで困っている家族にとって、本当に助かります。
介護老人福祉施設のデメリット
介護老人保健施設のデメリットを紹介します
・内服薬が制限されることがある。
・「在宅復帰が可能」と判断されると退居しなくてはいけない
一番のデメリットは、入居期間に制限があることですね。
期限がくれば退所しなくてはいけませんが、施設側も他の施設を探してくれたり、在宅のケアマネに繋いでくれるので安心です。
介護老人保健施設のメリットデメリットを詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
介護老人保健施設 仕事内容【ケアマネが解説】とメリット・デメリット
この記事のまとめ
介護老人保健施設とは
介護老人保健施設の入居条件
介護老人保健施設の費用
介護老人保健施設のサービス内容
介護老人保健施設と特別養護老人ホームとの違い
介護老人保健施設 メリットデメリット

介護老人保健施設など施設入居に迷われている方は、こちらでまとめています
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