
そのような疑問にお答えします
この記事では
介護保険在宅サービス利用の流れ7つのステップ
「介護保険で利用できるサービス」と「サービスを利用できるまでの目安」は?
介護サービスを利用したあと
この記事の信頼性
この記事を書いている私は、無資格・無経験でデイサービスに勤めました
デイサービスから特養の介護職・在宅のケアマネへと転職も経験しています
今回は、介護保険の在宅サービス利用までをテーマにしてみました
介護保険の制度や介護保険サービスを利用するまでの流れ、利用までにかかる時間の目安などわからないことが多いですよね。
介護保険サービスの流れや利用までの目安を書きていきますので、詳しく知りたい方は最後まで読んで見てください。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
介護保険在宅サービス利用の流れ7つのステップ
介護保険在宅サービスを利用するまでの流れを説明します。
介護保険在宅サービスを利用するまでの7つのステップ
介護認定を受ける
ケアプラン作成者と契約
ケアマネによるアセスメント
サービス担当者会議
ケアプランの作成
サービス提供事業者と契約
サービスの利用
それぞれ説明します
①介護認定を受ける
在宅サービス利用までのステップ1は、介護認定を受ける
介護保険を利用するには、介護認定を受け、要支援1・2か要介護1~5が出ていることが条件になります。
介護認定を受ける条件は、2つあります。
・65歳以上の方で日常生活に支障が出ている方
・40歳以上で老化が原因とされる病気(16種類)により介護が必要になった方です
介護の申請をしてからの流れ
・介護の申請
・認定調査員による調査(調査員が本人のもとへ訪問し状態などを聞き取り調査します)
・介護認定審査会(介護の認定を決定します)
・介護結果の通知
介護の申請は、役所、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所などでも代行してくれますよ
介護認定の申請について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
介護保険 申請の条件・流れ・タイミングを【ケアマネ】が解説します!
②ケアプラン作成者と契約する
在宅サービス利用までのステップ2は、ケアプラン作成者と契約をする

父が「要支援1」
母が「要介護2」が出ました。この後、どうすればいいの?

介護保険サービスを利用するためには、ケアプランを作ってくれる事業所と契約が必要になります。
事業所との契約
・要支援1・要支援2の方は、地域包括支援センターへ連絡し契約する
・要介護1~要介護5の方は、居宅介護支援事業所へ連絡し契約を行います
*連絡さえすれば、あとは向こうから連絡や訪問など調整してくれますよ!

Twitterでいう「アカウント登録」みたいなものですね。登録しないと使えないですからね

認定の結果さえ出ていれば、介護保険のサービスが必要と感じた時に連絡すればいいですよ!
こちらで、最寄りの地域包括支援センターや居宅介護支援事業所を調べることができます。
③ケアマネによるアセスメント
在宅サービス利用までのステップ3は、ケアマネによるアセスメントです
要支援1・2の方は、地域包括支援センターの職員さんか委託された居宅介護支援事業所の「ケアマネ」
要介護1~5の方は、居宅介護支援事業所の「ケアマネ」
が
利用者の心身の状況や環境・生活状況を見て「課題分析(アセスメント)」=「こまりごと」をあげていきます
「こまりごと」を見極めるために、経済状況や生活歴・家族構成などもヒアリングしていきます
「こまりごと」の例とサービスの提案
・自宅で入浴が困難⇒デイサービスで入浴をする
・長距離は歩けない⇒車椅子のレンタル
・買い物にいけない⇒ヘルパーによる買い物支援
*かなり簡単にあげています
実際は、身体的・心理的・環境的など様々な要因が絡み合っているので簡単にサービスが決まらない場合もあります
・本人の意向と家族の意向とが違う
・気持ちは、あっても体がついて行かない
・体は、動けるのに気持ちがついて行かない
・自尊心から受け入れられない
ケアマネによるアセスメントが介護保険サービスを利用する上で必要なケアプランの元になります。
④サービス担当者会議
在宅サービス利用までのステップ4は、サービス担当者会議です
本人に適した「サービス」を利用者・家族・ケアマネ・サービス提供者で検討します
検討内容の例
・デイサービスでは、入浴だけでなく運動を取り入れる。歌が得意なのでレクリエーションの「カラオケ」の時に参加してもらう。
・長距離は、歩けなので外出時にレンタルの車椅子を利用する。
・買い物に行けないので、ヘルパーさんに食材の買い物をしてもらう
など
担当者会議をすると会話の中で、新たな発見がでてくるので皆で検討していきます。
⑤ケアプランの作成
在宅サービス利用までのステップ5は、ケアプランの作成です
プラン作成者が本人へ適したサービスの種類や回数・時間など、介護保険の点数を配慮しながら決定していきます。
ケアプランとは、
「これからどのような生活を送りたいか」と目標設定し、その目標に向けて利用するサービスの種類や頻度を決めた計画書のことです。
⑥サービス提供事業者と契約をする
在宅サービス利用までのステップ6は、サービス提供事業所と契約をする
介護保険では、利用するサービス事業所ごとに契約を行います
例えば、デイサービス、レンタル、ヘルパーを利用するなら
・デイサービス
・レンタル事業所
・ヘルパー事業所
3つの事業所と契約を行います
事業所によって「営業時間・休業日」「支払い方法」「キャンセル料の扱い」が異なるので、必ず確認しましょう!
確認すべき内容は
・サービスは、いつから開始なのか?いつ納品されるのか?
・デイサービスなら当日の朝何時までに、休みの連絡が無いと昼食代金は徴収されるのか?
・ヘルパー訪問の何時までに、キャンセルの電話が無い場合は、キャンセル料としていくらかかるのか?
・車椅子が盗難防止の対策をおこなっていない場合、盗難された場合のペナルティ料金は発生するのか?
など「トラブル」にならないようにメモを取りましょう
⑦サービスの利用
在宅サービスの利用となります
「介護サービスの利用」は、本人が望むように利用できない場合もあります。
例えば
・ヘルパー事業所では、ヘルパーさんが不足しているので「希望の時間帯は、お断りされるケース」があります。
・デイサービスでは、本人が希望される曜日が満員で「利用したい曜日を選べない」こともあります。


「介護保険で利用できるサービス」と「サービスを利用できるまで」の目安は?
「介護保険で利用できる」5種類のサービス
利用者さんがよく利用される代表的な介護サービスを紹介します
利用できる5種類のサービス
「介護保険のサービスを利用できる」までの目安とは?
介護保険のサービスによって「サービスを利用できるまでの目安」が介護サービスの種類で大きく違います。
特に調整に時間を要するのが
「医療系のサービス」と「施設系」のサービスです
*約1週間ほどかかります(これは、あくまでも「しもやん」の目安です)
医療系のサービス
・訪問看護
・訪問リハビリ
・居宅療養管理指導(薬剤師・歯科医師・歯科衛生士・管理栄養士・医師)
・通所リハビリ(デイケア)
これらの医療系のサービスを利用するには、主治医の指示や必要性を書類に記載しなければいけません。
そのため、他のサービスに比べて利用までに時間がかかります。
施設系のサービス
・短期入所生活介護(特別養護老人ホームのショートステイ)
・短期入所療養介護(介護老人保健施設のショートステイ)
・特定施設入所者介護(有料老人ホームのショートステイ)
これらの施設系のサービスを利用する場合「診断書」が必要になり、サービス事業所が利用可能と判断する必要があります。
そのため、他のサービスに比べて時間がかかります。
もちろん、ショートステイの部屋が空いていないと利用できません。

そして契約やアセスメント、担当者会議、ケアプランの作成、サービス事業所との契約、サービスの種類によっては1週間ほどかかりますね。



しかし、予測と違って「介護度が低かったり」、「認定結果が非該当」と判定されれば「全額自己負担」になるので
ケアマネに相談しましょう
介護サービスを利用した後は
定期的にケアマネが自宅訪問
定期的にケアマネが訪問します
ケアマネの訪問は
要支援1・2の方は、基本的に「3か月に1回」自宅へ訪問
要介護1~5の方は、「1か月に1回」は自宅訪問します
訪問の時に「現在利用しているサービスについて」ヒアリングをしていますね
利用者の要望で、サービスの利用の追加やサービス事業所の変更を希望されることもありますので調整しています
この記事のまとめ
在宅サービスを利用するまでの流れ7つのステップ
・介護認定を受ける
・ケアプラン作成者と契約
・ケアマネによるアセスメント
・サービス担当者会議
・ケアプラン作成
・サービス提供事業者と契約
・サービス利用
介護保険で利用できるサービス
・訪問サービス
・通所サービス
・お泊りのサービス
・生活環境を整えるサービス
・施設入所
サービスを利用できる目安
・医療系、施設系は1週間はかかる
介護サービスを利用したあと

今回は、以上になります。