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介護保険 区分変更について【ケアマネが解説】メリット・デメリットは?

 

母は、デイサービスに週2回行っている。要介護認定の更新で「要介護1」から変わらずに「要介護1」がきた

以前より、歳とって悪くなっているのに…再度、介護の見直しの手続きをしたい!

 

 

在宅ケアマネの「しもやん」です。

よく、家族さんからこのようにお話を聞きます。もちろん、介護度の見直しはできますよ

 

 

ただし、介護サービスによっては料金が上がるサービスもあります。

結論から言うと「介護サービスを増やしたい場合のみ」区分変更をすべきです

「介護保険サービスを増やそうと考えていない」なら区分変更はすべきではないです。

 

 

この記事では

介護保険 区分変更について

介護保険 区分変更の流れ

区分変更のメリット

区分変更のデメリット

を書いていきます。

この記事を読めば「区分変更のメリット・デメリット」が分かります

 

 

介護保険 区分変更について

 

 

 

まずは、区分変更を説明しますね

 

 

区分変更とは、認定調査を再度おこない、再度介護認定審査会で判定をしてもらうので

本来は、認定の有効期間中に本人の状態などに変化があった際に行うものですが

認定結果を不服とする利用者にも用いられています

 

 

区分変更をする2つのケース

 

区分変更をする2つのケース

介護認定結果を受けている状態で、本人の状態などに変化があった際におこなう場合

認定結果を不服とする場合

 

区分変更のほとんどは、この2つのパターンですね

 

 

介護認定を受けていたが、状態が変わったので「区分変更」をする

 

以前、介護認定を受けていて「要介護1」だが、状態が変わって以前に比べて「介護量が必要な状態になった」

 

事例1

要介護1の方が、転倒して足を骨折し入院した。

「退院後に、介護サービスを多く使いたい」

状態が変わったので区分変更する

 

新規に介護認定を受けた(または介護の更新手続きをした)が認定結果に不満がある

 

新規に介護認定の申請、または介護の更新手続きを行ったが

予想していた「認定結果が出なかった」場合

 

事例2

要介護1の方が、更新手続きで要介護1になった。

「以前より歳を取って状態が少し弱っている感じがするのに…同じ要介護1なんて納得できない!」

「認定に納得いかない」ので区分変更する

 

 

事例3

要介護2の方が、更新手続きで要介護1になった。

「介護度が軽くなったので、サービスの利用を減らさないといけない。家族介護の負担が増える」

負担が増えるのは困り「認定に納得いかない」ので区分変更する

 

 

区分変更はできますが、メリット・デメリットを見てから考えても遅くないと思いますよ!

 

 

介護保険 区分変更の流れ

 

 

介護保険 区分変更の流れ

①介護保険 区分変更の申請

②認定調査

③主治医の意見書

④介護認定審査会

⑤認定結果

 

①介護保険区分変更の申請

 

ご本人が住んでいる市町村の窓口で申請する

もしくは

・地域包括支援センター

・居宅介護支援事業所

に申請を代行してもらうこともできます

 

私の担当の方が「区分変更の手続き」をする際は、「主治医へ区分変更する理由」を手紙でお伝えしています

 

 

②認定調査

 

認定調査員がご自宅、入院中なら病院などに出向き本人の状態を確認します。

 

訪問調査員が聞く内容

(1)身体機能・起居動作

(2)生活機能

(3)認知機能

(4)精神・行動障害

(5)社会生活への適用など

 

だいたい、30分から50分で終わります

 

③主治医にご本人の意見書を依頼しています

 

介護認定に必要な書類を主治医に送ってくれます。本人、家族の手続きは必要ありません。

 

④介護認定審査会

 

保険・医療・福祉の専門家が②の調査項目と③の主治医の意見書を基に介護度の審査・判定をおこないます

 

介護認定審査会については、こちらでまとめています

介護認定審査会とは?【認定審査員】が簡単に説明します!

続きを見る

 

⑤認定結果のお知らせ

 

区分変更の申請をして約1~2か月以内に結果が出ています(大阪市は、1か月超えます)

 

 

区分変更のメリット

 

 

 

区分変更のメリット

介護度が重くなればなるほど区分支給限度額(介護保険の使える範囲)が増えます。

介護サービスを使える量や種類が増える

施設の入居や入居申請ができる

 

介護度別による保険点数表です(区分支給限度額)

要介護状態区分 1か月あたり区分支給限度額(単位)
要支援1 5032
要支援2 10531
要介護1 16765
要介護2 19705
要介護3 27048
要介護4 30938
要介護5 36217

 

介護サービスの回数や種類が増える

 

介護サービスの回数が増える

 

事例1

要介護1の方が、転倒して足を骨折し入院した。

「退院後に、デイサービスを多く使いたい」ので区分変更する

 

区分変更後に要介護1→要介護3になった場合 デイサービス利用回数のみで考える

 

区分変更前 要介護1

デイサービス(6時間から7時間)

月に限度額いっぱい利用すると

23回/月 デイサービスを利用できます

区分変更後 要介護3

デイサービス(6時間から7時間)

月に限度額いっぱい利用すると

28回/月 デイサービスを利用できます

 

デイサービスの回数が、要介護1の時より5回も増えた!

 

 

サービスの種類が増える

 

介護保険サービスの中には、介護度によって利用できないサービスがあります

 

 

介護度によって利用できないサービス

訪問介護(へルパー)の身体介助・乗降介助(要介護1以上)

介護保険でのレンタル6品目(要介護2以上)

車椅子及び車椅子付属品 介護ベッド及び特殊寝台付属 床ずれ防止用具及び体位変換器、認知症老人徘徊感知器、移動用リフト、自動排泄処理装置

グループホームの入居 (要支援2以上)

介護老人保健施設の入居 (要介護1以上)

特別養護老人ホームの申し込み及び入居 (要介護3以上)

 

 

区分変更のデメリット

 

 

区分変更 デメリット

区分変更のデメリットですが、介護度によって利用料が上がるサービスがある

 

利用料が「変わらないサービス」と「変わるサービス」

 

介護度によって利用料が「変わるサービス」と

利用料が「変わらないサービス」があります

 

*要介護1~5の場合

介護度(介1~5)が変わっても利用料が変わらない介護サービス 介護度が重たくなれば利用料金が増える介護サービス
レンタル 施設サービス(特養老健、 有料老人ホーム)など
訪問介護 短期入所生活介護(療養介護)ショートステイ
訪問看護 デイサービス(通所介護)
訪問リハビリ  デイケア(通所リハビリ)
訪問入浴
居宅療養管理指導

 

 

事例

「要介護1」で更新手続きをしたところ同じ「要介護1」だった、以前より歳とって悪くなっているので「結果に不服として区分変更したい」

 

 

区分変更をして要介護1⇒要介護2へ重たくなった場合

 

要介護1の場合

区分変更前 要介護1でデイサービスを週2回利用

デイサービスの1回の料金

1回約800円(6時間から7時間、リハビリ、入浴、処遇改善加算含む、食費は含まず)なら

1か月約8回なので

月約6400円

年約76800円

区分変更後 要介護2

区分変更後 要介護2になりデイサービスを週2回利用

デイサービス1回の料金

1回約900円(6時間から7時間、リハビリ、入浴、処遇改善加算含む、食費は含まず)なら

1か月約8回なので

月約7200円

年約86400円

 

介護保険負担割合証1割の方で計算しています。2割負担ならもちろん倍ですね。

(大阪市で計算していますので、あくまでもざっくり計算です。)

 

 

特に今の介護サービスを増やしたいと考えないのならそのままがいいですね。 区分変更する手間が増えて、利用料の負担も増えます

 

 

この記事のまとめ

介護保険 区分変更について

介護保険 区分変更の流れ

区分変更のメリット

・介護サービスを利用できる量や種類が増える

・施設の入居や申請ができる

区分変更のデメリット

・介護サービスによっては、料金があがる

 

 

要介護認定の区分変更をおこなう際は

 

介護サービスによって利用料が「変わるもの」と「変わらないもの」がある

・介護度が重くなればなるほど、利用料金が上がるサービスがある

を理解したうえで区分変更するほうがいいと思いますよ。

 

介護度が重い方が、確かにいざという時は介護サービスの幅は広がりますが、料金も違ってくるとは思わなかったです。

 

 

区分変更して認定結果までは時間がかかりますが、介護サービスを追加しようと考えていなければ、無理に区分変更する必要はないかもしれませんね。

 

介護度を決める介護認定審査会は、こちらでまとめています

介護認定審査会とは?【認定審査員】が簡単に説明します!

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