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食事介助 マニュアル 施設介護・訪問介護・デイサービス【安全に楽しく食事を】

 

食事のマニュアルを探しています、なんか参考はないかな?

 

在宅ケアマネの「しもやん」です。以前に、特養やデイサービスで働いていました。以前使用していた「介助マニュアル」を紹介していきますね

 

 

この記事の内容

・食事介助マニュアル

・口腔ケアの手順

 

事業所によってハードやソフトが異なるので、多少修正は必要になります。

 

ご自身の働いている事業所のマニュアル作りの参考にしていただければ嬉しく思います。(コピー可)

 

食事介助 マニュアル

 

 

食事の目的

 

まずは、食事の目的を把握しましょうね

 

• 身体的な面

生命を保つための基本であり、健康と生活活動の基礎となる。

 

• 精神的な面

日常生活の中の楽しみであり、社会的にも人とのコミュニケーションの場である。

 

• 留意事項

<生活面>

• できるだけ離床し、楽しい雰囲気の中で食事をする。

• 残存機能を生かし、自分で食べられるように工夫する。

• 水分は、しっかり摂って頂く。

• 健康状態に合った食事形態・食事対応を行う。

 

<介助面>

• 食事時間にはしっかり覚醒して頂けるように、その方に合った離床を行い、また、声掛け等で覚醒を促す。

• できるだけ座って、食べられるようにする。

• 姿勢、表情、体調、必要な用具は揃っているか等のチェック。

 

<その他>

• 温かいものは温かいうちに。食事を取り置いた場合は、適度に温める。

• 嗜好を大切にする。

 

 食事開始までの流れ・留意事項

 

(食事の準備)

1 手をお絞りで拭く

朝食) 食前にお絞りで洗顔と手拭き行う。

昼食) 食前に石鹸水で手洗い介助を行い、お絞りで拭く。

夕食) 食前に石鹸水で手洗い介助を行い、お絞りで拭く。

* 顔が汚れていれば拭く。手拭きで使用したおしぼりは口拭きにしようする。

* お絞りで拭く場合はあまり早く拭いていただいても意味がない為、食事開始の30分以内に行う。

*食前薬の方の確認、服薬

※義歯が入っているかの確認

 

2 テーブルを拭く

洗い桶に3分の1程の水をはり,ハイターをキャップ1/3入れ、布きんをつけて絞ったもので、テーブルを拭く。拭いた後は先ほどのハイターに30分程つけ、殺菌消毒行う。

 

3 配茶

・厨房から上がってきたお湯のみに、先にポットに入ってるお茶から入れる。

・ポットのお茶を使いきり、やかんのお茶を入れる場合は、一度ポットに移し変えてから行なう。

・事故防止のため、やかん類は必ずキッチン内で扱い、お年寄りに手伝って頂く場合もやかんに直接触れてもらうようなことは避ける。

・火傷の恐れあるため、ストローや楽のみ使用される方のお茶の温度はぬるめにする。

また、トロミ使用の場合も温度が冷めにくいため、やかんからのお茶にトロミをつけない。

ぬるめのお茶 ⇒ お茶に氷や水を足すと、お茶の味が薄まる為、冷蔵庫に設置している冷たいお茶を足して温度調節行う。

 

4 エプロン、掛けタオル、チェアーテーブルについて (原則として・・・)

・エプロン、掛けタオルは、食事の何分も前から着けるのではなく、食事が配膳されて食事していただく直前に着用。

・チェアー、オーバーテーブルは配膳前にセッティングする。その際、テーブルに面して セッティングし孤立してしまうことのない様に気配りする。

・チェアーテーブルは外れて落としてしまうと事故につながるため、しっかり設置し、修繕箇所あればすぐに報告する。

・チェアー、オーバーテーブル使用後は、すぐに片付ける(転倒防止の為)

 

• 食事介助と留意事項

<姿勢>

・踵を床につくように座って頂く。車椅子の場合はフットレストを上げ、しっかりと床に踵がつくようにする。床につかない場合は、踏み台など活用する。

・身体をテーブルに近づけ、両手がテーブルに置けるようにする。

・背筋を伸ばし、あごを引いて頂きやや前かがみの姿勢で、咀嚼・嚥下がしやすいようにする。

・エプロン使用の方の場合は、エプロンから両手を出して頂く。

・傾きや反り返りが見られた場合は、クッションやバスタオルなどを使用し、姿勢を整える。

 

<配膳>

・ご飯・箸類が手前になるように配膳。

・エプロン使用の場合は、エプロンを広げお盆の下にエプロンのすそを敷く。

・その方に合った食器の配置や器への移しかえなど、食事開始しやすい状態に整える。名前札と食事形態が一致しているか確認する。

・「○○さん、どうぞ。」等明るく声をかけ、一人ずつ配膳する。

(注)同時に二つもって配膳しない!

食札はトレーに載せたまま配膳し、名前と顔と義歯の確認をし、間違いがなければ食札を取り外す。

・前もってホットルを準備しておく場合は、異食行為のある方の手の届かない場所に準備しておく。

 

<食事をする・食事介助>

・介助の際、対象の方の利き手側(基本は右側)に位置し、その方の代わりの“手”となるよう心掛ける。

・介助者は同じ目の高さで少し斜め前に座り、ゆったりとした気持ちで介助する。

・介助者は常に周り全体の方の状況にも注意を払い、観察をする。

・ペースト食、ソフト食など見た目で分かりにくい場合は、始めに何か説明し理解して食べて頂く。

・下顎や舌でつぶせるように調理し見た目も楽しんで頂けるように考慮されている為スプーンでぐちゃぐちゃにかき混ぜない。

・介助中も魚の骨が残っていないか、大きさが適しているかなど注意する。

・食べにくそうな時は小さくして食べて頂く。

・ご本人のペースに合わせ食事時間は十分に取る。

食事の前にお茶を一口飲んで頂き、喉を潤す。

・小スプーンを使い、嚥下の確認をしてから次の介助をする。

・らく呑みは、吸い口を口角から入れ、少しずつ流し込む。

※味噌汁、スープ類は原則として楽のみは使用せず、スプーンで摂取して頂く。

 

・主食と副食を、介助側の都合で混ぜない。

・咀嚼している時は声を掛けない。しっかり咀嚼・嚥下が出来ているか、観察する。

・主食、副食、水分をまんべんなく食べて頂く。

・残存機能を生かし、できるだけご自分で食べて頂く。

・食べにくそうな時は小さくして食べて頂く。

・あんかけ使用の際は、食事を摂取される前にあんかけをつけさせて頂くことに了解を得る。

・介助中も魚の骨が残っていないか、大きさは適しているかなど注意する。

・下膳の際は、使用した物品(特に、箸・スプーン)が揃っているかの確認を行う。

 

居室配膳

 

居室配膳は、朝食は取り置き、昼・夕食はCWが困難ならNSに依頼。

 

・座位が可能であれば、できるだけ離床し食事をして頂く。(端座位、車椅子・椅子)

・障子を開け、電気をつけるなど明るくし、食事意欲が高まるような環境を作る。

・オーバーテーブルに、お絞りやホットルをはじめ必要なものを準備して、後からあわただしく取りに行くことのないようにする。

・自立されている方でも、もしもの事を考え原則として職員が付き添い見守る。

<ベッド上での注意点>

 

・ギャッジアップを行う際、体交枕を取り除き、掛け布団をめくって、身体全体の状態がみられるようにする。(無理な姿勢のままギャッジアップ続けていないか確認できるように。)

・座位が安楽に保てない場合は、膝下もギャッジアップし、クッションを入れる。また両脇下もクッション、枕等で固定し安定させる。

・後頭部の枕は重たく、動きが取れにくいため外したほうが良いが、反り返りがみられるようなら、バスタオルなど軽いもので対応する。

・オーバーテーブルは両足側サイドレールを外して設置し、食事内容を確認して頂ける位置まで下げる。

 

 食後の対応

食後はお茶を飲んで頂く。

・茶ゼリー摂取の方は 食間(喉の通りを良くする)食後に茶ゼリーを摂取して頂く。その場合はティースプーン1杯分程の大きさにして摂取して頂く。

*基本的には、ゼリーを崩さずに対応するが誤嚥の危険性がある方に対しては現在ゼラチンを使用していないので崩してもよい。フロアで検討する。

・ミキサー、トロミ食の方は 食後に茶ゼリーを摂取して頂く。その場合は細かくしてから摂取する。

・食べ物が口の中に残っていないか確認し、うがいや義歯洗浄を行う。口腔内が不潔になると細菌感染を起こしやすく、また、残食のある状態は誤嚥の原因になるため。

口の周りの汚れや、手などが汚れていればホットルやタオルでふき取る。

・食事の際に使用して汚れたタオルは、食事又は臥床介助したCWが新しいものに交換する。

食後は口腔ケアを行う。口腔ケアとは、口を通してケアをすること。

 

口腔ケアの手順

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<口腔ケアの意義>

・年をとってくると、唾液が減り、口の中の自浄作用が低下してくる。そんな中、口の中に食べ物のかすが残っていると、細菌が繁殖して、食事がしにくくなることもある。また、口の中の細菌が肺に入ると、誤嚥性肺炎を起こすなど、全身の健康を損なう危険がある。

歯磨きや入れ歯の手入れにより、口の病気を防ぎ、誤えん性肺炎を予防して全身の健康を保持増進させ、咀(そ)しゃく機能や舌の動きを回復させることを「口腔(こうくう)ケア」という。

・「口腔ケア」をおこなうことによって、生活の質を高め、心身共に自立した生活を送る手助ける。

 

<歯ブラシ・義歯の管理>

・使用しない時は、上に布をかけてほこりがかぶらないようにする。

・使用後は、洗浄をしっかり行い、清潔を保つ。

・毛が折れて古くなっていたり、口の状態に合わない場合は新しいものを用意する。

・義歯は、外した後、水洗い・ブラッシングし、食べかすを洗い流す。

洗浄剤に20分以上つけたあと、丁寧に水洗いする。

乾燥に弱いため、たっぷりと水の入れた容器に入れて、管理する。

 

<口腔ケアの手順>

 

①姿勢を整え、セッティングする。介助が必要な方には予め首~胸元にタオルをかけて頂く。

 

②うがいを行い、口腔内を保湿する。

 

③ブラシで磨く。磨き残しがないように、磨く順番を決めておくのも良い

(右下→左下→左上→右上  など)

小刻みにブラシを動かして磨く。

 

④舌や粘膜を磨く

舌ブラシまたは、やわらかめの歯ブラシで、下の奥から手前にかけてブラッシングする。

舌の奥のほうを刺激すると嘔吐しそうになるので気をつける。また、磨きすぎて出血させないように気をつける。

粘膜は、スポンジブラシかガーゼに水を湿らせたもので粘膜を清拭する。歯肉と頬の粘膜の間、口蓋(うえあご)を拭く。

 

⑤前傾姿勢で含みうがいをする。

うがいができない場合は吸引機で排水したり、ガーゼで拭き取るなど、個別の対応を検討し実施する。

 

<口腔清拭の手順>

胃ろうやターミナルケアの方や、意識レベルに障害がある場合は、うがいをするのが困難であり、口腔清掃も難しい場合が多い。

その為、口腔ケアの1つとして、ガーゼやスポンジ等を用いて口腔内を清拭する。

 

1・ガーゼやスポンジを水に濡らした後、硬く絞って水気を切る。

2.先に唇を清拭し、潤す。乾燥していると切れて出血する恐れがあるため。

 

スポンジは、回しながら使用し汚れを掻き出す。

・原則として食後15分は臥床せず、入浴の場合も食後30分は控える。

・原則として食後の臥床の際、右側臥位で10℃ほどギャッジアップする。

・食事量のチェック、特変事項の確認をする。

・ホットルは洗顔タオルの代わりに使用する以外は、1/2サイズにし使用する。

(大きいサイズだと使用しない面がでてしまう為)

 

• 薬の与薬

 

*薬の与薬は基本的に食後に行うが、やむを得ず食間に与薬させて頂いてるという事を忘れないように!

*配薬の前に必ずその薬が各食事時の薬である事を、配薬者と他勤務者で確認を行う。

*与薬時、薬袋の名前を見る→名前を呼ぶ(同じ苗字の方はフルネームで)→顔の確認→再度薬袋の名前の確認→再度顔の確認→声かけして与薬

与薬時、食事介助者がいる場合は薬の袋を切らずに渡す。

・配薬の際、紙箱を用意し与薬後の紙くずは紙箱に捨てる。

・配薬の際、必ず声掛けし理解を促す。

・与薬はお茶で行う。

・口の中に食べ物が入っていれば、お茶をすすめるなどして飲み込まれるのを待ち、与薬時は口の中に何も入っていない状態で服用していただく。

・朝食が取り置きになった場合は、水分と一緒に先に薬のみ与薬する。与薬ができなければ特記に上げ、必ず日勤者、NSに申し送る。

* 特に血圧や心臓などの薬は、健康を管理する上で重要な薬であり、朝薬の時間がずれると昼、夕もずれて与薬することになるため。

・特に認知症の方は、必ず飲み込まれるまで確認する。

・与薬の際、食事に混ぜない。与薬困難の場合は、少しのトロミ茶に混ぜて与薬し、それでも困難な場合は果汁に混ぜる等の対応をとる。また今後も必要な対応なら、リーダー、相談員に相談する。

・配薬後、紙くずはゴミ箱に捨て紙箱はパントリーに設置する。

・食事・薬が取り置きになった場合、薬は医務棚にて保管する。

* 取り置き薬や、与薬拒否があった場合NSに連絡し指示を仰ぎ、特記に上げる。

*粉薬の与薬について・・・嚥下の問題のある方で、粉薬でムセなどの恐れがある場合、別コップに少量のトロミ茶を用意し、粉薬とよく混ぜて与薬する。味が変化し与薬しにくい場合は、リーダーに相談し対応を検討する。

薬の作用によっては、白湯で与薬しなければならないものもある為、必ず処遇を確認してから与薬する。

• その他

 

<特変事項について>

 

・食事量や食事状態の特変はないか常に確認する。

・食事摂取量5割以下、水分摂取量 日中水分トータル、1日水分トータルが500cc以下の場合は日誌報告する。

(エンシュア・メイバランス摂取量は必ず全量摂取でも記載する。)

・上記の状態が2、3日続く場合は、担当CWがチェック表開始の必要性の有無を

リーダーに相談し開始する。(リーダーはNS、相談員に報告する。)

・チェック表開始後、担当にて観察し、摂取量が安定したり必要がないと判断した時はリーダーに相談し中止する。

※ リーダー不在の場合はサブリーダー、相談員が行う。

 

麻痺の方の食事について

介助者は健側に位置する。

・エプロン使用の際、原則として麻痺側の手もエプロンから出して頂く。

・出来るだけ自力摂取が行えるように工夫する。(おにぎりにする、固定ができる食器などを使用するetc・・・)

・介助の際、健側から食べ物を入れる。(らく呑みやストローも同様)

・麻痺側に食べ物が溜まりやすいため、頬を押したり、舌で健側に移すよう促す。

 

<食事の取り置きについて>

・食事を取り置いた場合、パントリー内に置き、夏場はクーラーをかける。

又、牛乳など腐りやすいものは冷蔵庫にて保管する。

衛生面により、配膳より2時間以上経過した食事は出さない。

 

<エンシュアについて>

・一日で破棄する。トロミをつける際は、トロミがつきにくい為通常の入れる量の1杯多く足し入れる。

 

<下膳について>

 

3F  下膳の際、パントリーに紙箱を用意し、ホットル等のゴミは紙箱に入れる。

4F  ゴミ箱を使用する。

(残飯にゴミが混ざると生ゴミ処理機の故障につながる為)

 

<食器類ハイターづけ>

・バケツに水を7~8分入れ、ハイターをキャップ1杯程入れる。

・使用後のコップ、スプーンを入れる。

(注意)・コップが全部つかりきっているか確認する。

・金属製のコップ、やかん、スプーンは入れず、洗剤を使用しスポンジで洗う。

・トロミ、ゼリーの場合は一度洗い流してからつける。

20~30分消毒の為つける。

・水洗いを十分行う。(ハイターの臭いをおとすまで)

・乾燥機に入れ乾燥させる。

・バケツ内の一度使用した水は流し、再び新しい水をはり、ハイターを入れておく。

・バケツは雑巾の上に置いておく。

 

<おしぼりについて>

・お絞りは食後回収する。

・5Fにて洗濯、脱水している為おしぼりを巻いた後に水を含ませる。

(ホットキャビンで乾燥しカラカラになるのを防ぐ為)

・手で絞り、たたんでからホットキャビにて保温する。

(注意)入居者にたたんで頂く際は、手洗いするかウエルパス消毒して頂き、テーブルを拭きウエルパス消毒してからたたんで頂く。

 

食事介助マニュアル まとめ

 

食事は楽しいものですが、1つ間違えるととても危険です。普段、何事もなく食べている方でも、その日の体調やメニューで詰まらせるかもしれない。 危険回避するには、常にかもしれないという思考グセをつける必要がありますね。

そして、マニュアルを理解すれば自然とかもしれない思考へと結びつきやすくなります。

食事介助中も介助している方にも集中し、周りの食事している方の様子を見ることも必要だと思います。

 

マニュアルは指導者がいなくても仕事が回るようにするものであり、改善や更新するものです。

マニュアルの見直しをすることで、できていない所や曖昧になっていたところは改善するチャンスです。

 

他の介助マニュアルもありますので、是非参考にしてみてください。

 

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