ヘルパー 介護サービス

訪問介護とは(サービス内容、費用、利用までの流れ)【ケアマネが解説】

 

一人暮らしの母に介護認定が出ました。生活の支援を訪問介護さんに手伝ってもらいたいけど、訪問介護って何をしてくれるの?手続きや費用なども知りたい!

 

そのような疑問にお答えします

 

この記事では

訪問介護とは

訪問介護のサービス内容

利用までの流れ 訪問介護

訪問介護 利用料金

訪問介護のできること、できないこと

訪問介護計画書とは

2時間ルールとは

訪問介護事業所の選び方

 

この記事の信頼性

自己紹介 デイサービス相談員

この記事を書いている私は、現役の在宅ケアマネです。

私の多くの利用者の方が訪問介護を利用されています。また、併設の訪問介護事業所があるので訪問介護の内情には詳しいです。

 

 

訪問介護(ヘルパー)さんは、介護保険で「できること」が決まっています。

 

在宅ケアマネが利用者に「訪問介護を説明する」内容をまとめてみました。

 

訪問介護について詳しく知りたい方は、最後まで読み進めてみてください。

 

訪問介護とは

 

訪問介護とは

 

訪問介護とは

 

訪問介護について説明します。

 

訪問介護とは、介護の資格をもった訪問介護員(ヘルパー)が要支援・要介護認定を受けた方の自宅へ訪問し

・入浴、排せつなどの「身体介助」

・調理、買い物などの「生活援助」

を行うサービスです。

 

要支援・要介護認定を受けなければ、訪問介護は利用できません。

 

介護の申請については、こちらで詳しく説明しています。

介護保険 申請の条件・流れ・タイミングを【ケアマネ】が解説します!

 

 

訪問介護(ヘルパー)のサービス内容

 

訪問介護(ヘルパー)のサービス内容

 

訪問介護のサービス内容は、大きく3つあります。

 

生活援助

身体介助

通院介助

 

1つずつ説明しますね。

 

生活援助

 

サービス内容の1つ目

生活援助とは、日常生活に必要な家事の援助です。

 

あくまでも、日常生活に必要なことのみなので、大掃除や来客のおもてなし、農作業や庭の手入れなどは含まれません。

 

生活援助の具体例は、

・掃除…本人が普段使っている居室など

・買い物・洗濯・ベッドメイク

・衣類の整理・補修・薬の受け取り

・健康チェック

・環境整備(室温調整、換気など)

になります。

 

訪問介護の生活援助には、介護保険で決められた「利用条件」があるので説明しますね。

 

 

生活援助の利用条件

 

生活援助を利用できる条件は、3つあります。

一人暮らし

同居でも家族が病気などで本人のサポートができない

同居でも、家族が仕事でほとんど家にいない

この条件の1つでも、当てはまりケアプランに記載すれば利用できます。

(自治体で変わるようなので、ケアマネ確認にしましょう)

 

身体介助

 

サービス内容の2つ目

身体介助とは、基本的に利用者の体に触れて行う介助のこと。

 

身体介助の具体例は、

・排泄介助・食事介助

・入浴介助、清拭・整容

・体位変換・移動・移乗介助

・外出介助・起床、就寝介助

・服薬介助

・見守り的援助…自分で移動する際に転ばないように、隣について歩いたりする援助。

になります

 

基本的には、体に触れる介助を「身体介助」と言います。

 

通院介助

 

サービス内容の3つ目

病院などの通院介助です。

 

通院介助には、利用条件があります。

・要支援1・2の方は、介護保険の利用不可

・待ち時間は介護保険の利用不可

 

ただし、待ち時間に関しては

病院が対応できず、心身の状態や認知症の状態で常に見守りや介助が必要な場合、ケアプランに位置付けることで介護保険の対象となる場合があります。

 

介護保険の訪問介護を使えない場合は

・自費サービス(1時間約2500~3500円が大阪市の相場)

 

訪問介護(ヘルパー)のサービス内容をこちらで、詳しくまとめています。

訪問介護 サービス内容とは【ケアマネが解説】(身体介助・生活援助・通院介助)

 

 

訪問介護(ヘルパー)利用までの流れ

 

訪問介護(ヘルパー)利用までの流れ

 

訪問介護を利用する手順は、4つです。

①介護認定を受ける

②ケアマネとの契約

③ケアマネがケアプランを作る

④訪問介護との契約

 

一つずつ説明しますね

 

①介護認定を受ける

 

訪問介護を受けるには、介護認定を受ける必要があります。

 

介護認定を受けるには

・65歳以上の方で日常生活で支障が出ている方

・40歳以上で老化が原因とされる病気(16種類の病気)

により介護などが必要になった方です。

 

*要介護申請をしてから、約1~2か月かかりますので早めに申請をしましょう!

 

②ケアマネとの契約

 

ケアプランを作ってもらうには、ケアマネとの契約が必要です。

 

要支援か要介護で、契約するところが違うんですよね。

・要支援1・2の方は、地域包括支援センターと契約

・要介護1~5の方は、居宅介護支援事業所と契約

 

介護情報公開システムで、近隣の地域包括支援センターや居宅介護支援事業所を探せます

介護 情報公開システム

 

③ケアプランの作成

 

訪問介護を利用するには、ケアプランを作ってもらう必要があります

 

ケアプランとは

・自立した生活ができるように介護サービスを組み合わせた計画書のことです。

 

 

ケアプラン作成の流れ

ケアマネは、利用者の心身の状態や生活環境を把握

利用者・家族・サービス事業所・ケアマネがどうすれば、生活がスムーズにいくのかを検討

利用するサービスの内容や時間帯・頻度を決定

 

上記の流れで、ケアプランを作ってもらうことで訪問介護が利用できます

 

 

④訪問介護と契約をする

 

訪問介護サービス事業所と本人が契約をする

 

介護保険は、契約制度です。

 

例えば、ヘルパー、デイサービス、レンタルを利用するなら

・ケアマネ

・ヘルパー

・デイサービス

・レンタル

と契約します

 

介護保険では、利用するサービス全ての事業所と契約を行う

 

訪問介護の料金はいくらするの?

 

訪問介護の料金はいくらするの?

 

 

訪問介護の料金は、

介護保険負担割合証

要支援か要介護

生活援助か身体介助

で変わります。

 

一つずつ説明しますね

 

介護保険負担割合証

 

利用料金が変わる条件の1つ目です。

介護認定を受けた方は、介護保険負担割合証が届きます。

(負担割合証に負担割合が記載されている)

 

本人の所得に応じて、負担量が1割~3割となります。

 

介護保険負担割合証によって、支払う割合が異なるので確認しましょう。

 

 

要支援か要介護

 

利用料金が変わる2つ目です。要支援か要介護。

 

要支援の訪問介護費

 

要支援の訪問介護費です(大阪市)

対象者 介護予防型訪問サービス(週1回) 介護予防型訪問サービス(週2回) 介護予防型訪問サービス(週3回)
要支援1 約1304円 約2605円
要支援2 約1304円 約2605円 約4131円

 

上記の料金ですが

・自費体で料金が異なる(ケアマネ・地域包括支援センターに確認)

・介護保険負担割合証1割で計算

・処遇改善加算や初回加算含まず

・料金は、月額制

・介護予防型訪問サービス時間は、約45分から60分と事業所によって異なる

・生活保護の方は、ケアマネが手続きをすれば無料

 

 

要支援のヘルパー料金は、1回、2回キャンセルしても月額は同じ。

その月に利用が全くなければ、料金は発生しません。

 

 

要介護の訪問介護費

 

要介護の訪問介護費です(大阪市で計算しています)

20分未満 20分以上30分未満 30分以上1時間未満
身体介助 約204円 約305円 約484円

 

20分以上45分未満 45分以上
生活援助 約223円 約274円

 

上の料金ですが

・介護保険負担割合証1割で計算

・料金は、利用回数ごと

・ヘルパー事業所によって料金が異なる。(特定事業所加算を取得していれば、5%~20%加算)

・初回加算、処遇改善加算などは含んでいません

・生活保護の方は、ケアマネが手続きをすれば無料

 

訪問介護は、要介護1~5の方料金は、全て同じ

 

 

通院等乗降介助というサービスもあります

・乗車・下車・移動などの介助を訪問介護員が行えば1回約110円

・要介護の方のみ対象

 

 

訪問介護の料金について詳しく知りたい方は、下記の記事で詳しく解説しています。

介護 ヘルパーの料金(要支援、要介護)いくらするの?【ケアマネが解説】

 

 

訪問介護「できること」「できないこと」

 

訪問介護「できること」「できないこと」

訪問介護では、「できること」「できないこと」があります。

生活援助

身体介助

に分けて説明していきますね

 

生活援助で「できること」「できないこと」

 

生活援助で「できること」「できないこと」は、下記になります。

生活援助 できること 生活援助 できないこと
・本人が過ごす場所の整理・整頓

・日常的な本人の調理・配膳・片付け

・日常的な可燃・不燃ごみ出し

・本人の衣類の洗濯・干す・取り入れ

・本人の日常生活必需品の買い物代行

・コンビニや銀行での振込用紙を使ての振込代行

・市販薬の買い物代行

・薬を受け取る

・利用者以外の調理、洗濯、買い物、掃除

・おせち料理などの行事食

・利用者が普段使っていない部屋の掃除

・家電の移動・修理

・庭の手入れ

・草木の水やり

・ベランダの掃除

・窓ふき

・換気扇の掃除

・引っ越し準備

・遠くのデパートでの買い物

・嗜好品の購入(酒、たばこなど)

・お歳暮の購入

・仏壇の花の購入

・自動車の洗車

・利用者がいない状態でのサービス

・金銭管理

・話し相手など

 

生活援助は、本人の日常生活に最低必要な支援内容です。

 

 

身体介助「できること」「できないこと」

 

身体介助の「できること」「できないこと」は、下記になります。

 

身体介助できること 身体介助にできないこと
・食事介助

・流動食など特別な配慮が必要な調理

・着脱介助

・清拭

・部分浴

・全身浴

・洗髪

*爪切り(爪そのものに異常がなく専門的な管理が必要でない場合)

*耳掃除(耳垢塞栓は除く)

・体位交換

・車いすなど移動介助

・歩行介助

・起き上がりの介助

・服薬の介助

・排泄介助

・トイレ誘導

・オムツ交換

*口腔ケア(日常的な刷掃)

*パウチに溜まった排泄物の処理(肌に密着したパウチの換えは除く)

*自動血圧計による血圧測定

*入院治療中の必要のない方のパルスオキシメーターの装着

*切り傷・擦り傷・やけどなど専門的な判断や技術を必要としない処置(ガーゼ交換、軟膏塗布)

*自己導尿を補助するため、カテーテルの準備・体位の保持など

*市販のディスポ―サブルグルセリン浣腸器の使用

・墓参り同行(冠婚葬祭含む)

・デパートの付き添い

・運転の代行

・入院中の付き添い

・通院中の付き添い(*状況により可能な場合もあり)

・理美容の同行

・内服の仕分け

・インシュリンをうつ

・摘便

・褥瘡の処置

・パウチの張替え

・水銀血圧計での血圧測定

 

 

訪問介護では、医療行為は認められていません。

上の表*は、訪問介護ができる内容です。

 

 

訪問介護ができる内容について、公的文書です。こちらを見てください。

平成17年7圧26日 医師法第17条 厚生労働省

 

訪問介護の「できること」「できないこと」は、こちらで詳しく解説しています

訪問介護「できること」「できないこと」って何?ケアマネが徹底解説!

 

 

訪問介護計画とは

 

訪問介護計画とは

 

ヘルパーさんの仕事内容は、ケアマネが作成した「ケアプラン」に基づき、「訪問介護計画書」に沿って介護サービスを行います

 

訪問介護計画書とは

 

訪問介護計画書とは、

利用者とヘルパー事業所が、必要なサービス内容をあらかじめ契約し、サービスの「内容」「提供方法」「提供手順」を利用者に示す計画書です。

 

ケアプランに沿って訪問介護計画書は作られるので、ケアプランにないサービスは、提供ができません。

 

 

訪問介護計画書については、こちらで詳しくまとめています。

訪問介護の仕事内容【現役ヘルパー体験より】とメリット・デメリットとは

 

 

訪問介護 2時間ルールについて

 

訪問介護 2時間ルールについて

 

訪問介護は、訪問すれば2時間空けないと訪問できないと言われたけど…?

 

訪問介護の2時間ルールを説明しますね。

 

訪問介護2時間ルールとは

 

訪問介護でよく言われる「2時間ルール」の説明です。

 

介護保険では、

「概ね2時間未満の間隔で訪問介護が行われた場合は、それぞれの時間を合算する」と決められています。

 

 

なので「2時間以内で、訪問してはいけない」訳ではありません。

(2時間以内に訪問すると、報酬が低く計算されるケースがあるのです。)

 

 

しかし、訪問してから「2時間以内でも、合算せずに算定できるケースがあります。」

 

それは、

算定できるケース

緊急時の場合 緊急時訪問介護加算

頻回な訪問介護の場合

看取り期の訪問

 

訪問介護で「2時間以内に、訪問してはいけない」ことはありません。

 

 

訪問介護2時間ルールについては、こちらで詳しくまとめています。

訪問介護 2時間ルール 現役ケアマネが解説します!

 

 

訪問介護事業所の選び方

 

訪問介護事業所の選び方

 

訪問介護事業所の選び方は、重要です。

 

理由は、悪徳な訪問介護事業所もなかにはあります。

 

例えば、

・訪問していないのに訪問した請求を出す

・時間が大幅に短いのに長い時間で請求

・時間通りにほとんど来ない

 

 

訪問介護事業所の選び方は

地域包括支援センター

居宅介護支援事業所

実際に利用している人

に聞くのが一番いいです。

 

1つずつ紹介していきますね

 

 

地域包括支援センター

 

地域包括支援センターでは、訪問介護事業所やケアマネの情報を持っているので安心です。

 

また、事業所だけでなく生活全般の相談にものってくれます。

 

居宅介護支援事業所

 

居宅介護支援事業所が、近くにあれば相談してみましょう。

 

社会福祉法人、社会医療法人など母体が大きい方が、安心感がありますね。

 

実際に利用している人に聞く

 

近所や知り合いなどで、実際に利用している人に聞くのもいいと思います。

 

確認のポイントとして

・時間通りに来ているか?

・サービス内容通りにしているか?

・不明な請求はないか?

 

を聞きましょう!

 

ヘルパーさんの働き手が少なく、すぐに事業所を変更ができない場合がありますので慎重に選びましょう。

 

訪問介護の内容や手続きなどを説明しました。

 

細かい内容については、ケアマネに確認しましょう。

 

今回は、以上になります。

 

ヘルパーの仕事内容について、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

訪問介護の仕事内容【現役ヘルパー体験より】とメリット・デメリットとは

 

 




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