
介護されている家族にとっては、困った問題ですよね!


今回は、嫌がっていた利用者が、デイサービスの皆勤賞を獲って
私が訪問するたびに皆勤賞を自慢してくれる事例を紹介します。
この記事では
デイサービスを嫌がる事例
目次(クリックするとその項目に飛びます)
デイサービス 嫌がる 事例
Bさんの紹介
Bさんとの出会いは、約5年前から足腰が弱くなり、介護申請したところ要介護が出ました。
自宅から居宅介護支援事業所が近かったので、子どもさんが相談に来られて関わるようになりました。
事例 Bさん
・Bさんは、独居です。
・近隣にこどもさんが住まれています。
・昔は、地域で町会長さんをされていました。各地域の行事、小学校の盆踊り大会や地域の地蔵盆、正月などにも参加されていたようです。
・高齢でしたが、良く地域で研修会などがあれば参加されていました。
・足腰が弱くなって、自宅での掃除や食事の支度が困難になっていました。そして、よく外出していましたが、足が弱くなってから外に出ていませんでした。
・受診しても加齢による筋力低下とのことで、デイサービス利用をDRは提案してくれたようですが、本人が強く拒否されたようです。
・認知症は、年相応の物忘れぐらいです。視力も聴力も年相応でした。
・自宅内は、杖で移動されトイレは自立されています。
ご本人は、自分で出かけるようになりたいので電動車いすを借りたい。起き上がりが大変なのでベッドも借りたい。
ヘルパーさんを利用して掃除をお願いしたいと希望がありました。
ご本人は、地域の研修で介護サービスはどのようなものがあるか、すでに知っていました。
Bさんの利用しているサービス
掃除、食事の支援(ヘルパー、生活支援型…宅配弁当)
外出したいができていないので電動車いすのレンタル
起き上がりが困難なのでベッドのレンタル
電動車いすは、レンタル業者さんと本人の運転スキルを見てレンタルできるかの判断をするのですが「一発合格」でした。
通院などは近隣の家族さんがしてくれることになりました。
何度かデイサービスは促しているのですが、拒否が強かったんですよ。
聞くと、昔デイサービスの見学に行った印象が弱った人ばかりで、暗く感じて、行きたくないって思ったようです。

足の筋力低下が進む
筋力低下してきたことを「自覚」される
訪問した際に、本人から

もちろん、今までもデイサービスの促しをしていたのですが拒否されていました。
ちょうど、そのころ近隣で半日の運動特化型のデイサービスがOPENしたんです。
見学も行き、パンフレットを見せると、すごく興味を持たれました。
一度体験に行かれてはどうですか?
1度行ってみて嫌なら行かなくていいですよ!
別のデイを探してみますから!


デイサービス体験の日
デイサービスを見に行くと、椅子に座りデイサービスの職員さんと同じように腕を上げたり、足踏みをしたりしていました。
たくさんの種類の運動のマシンがあり、ご本人もマシンで運動されていて生き生きしてるなって感じましたね!
デイサービスの職員さんや他の利用者の方とも会話をとても、楽しんでいました。
翌日に本人から連絡があり

「とっても楽しいし、運動にもなる、とてもきれいなところで、職員さんも良い」
「デイサービスに週2回は行きたい。段取りしてほしい。」
と言われそれから週2回デイサービスに行かれています。
こんなに嬉しいことはないです。
少し時間は、かかりましたがデイサービスに行く決心をしてくれてよかったです。
そして、三か月がたちました。(もちろん毎月訪問はしています)
訪問をすると、杖を使わずに家の中を歩かれています。

運動はいいとわかっていましたが、ここまで変わるとは思いませんでした。
年齢を言うと失礼ですが90歳を超えていたもので…
しかも、デイサービスの3か月評価の報告書を見ると握力や歩行スピード、バランスも以前に比べて上がっていたのです。
そして、1年が過ぎました。
訪問すると、皆勤賞をもらったと喜ばれて見せてくれました。
なんとも、嬉しいです。
そして、毎月訪問の度に皆勤賞の紙を見せてくれます。(笑)
デイサービスを嫌がる理由を知る
デイサービスを拒否する人には、必ず理由があります。その理由にフォーカスすれば、突破口が見つかるかもしれませんね。
ポイント
嫌がる理由を押さえておく
無理強いしない
どのデイサービスなら本人が喜ぶか?勧めるタイミングを見ておく
体験利用を上手く使う
デイサービスに行くことがいいと本人も思っていることが多い
ついつい人間は、白か黒などはっきりと答えを見つけないと気が済まないことがあります
今回の場合だとデイサービスに「行くか」「行かないか」
この記事を書いた後に出合った本があります
「ネガティブ・ケイパビリティ」…不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」を意味します
強い拒否があるのに、すぐにデイサービスに無理強いして行かせるのではなく、「常に見ている状態」タイミングを待つ状態も大切だと思います
この記事のまとめ
デイサービスを嫌がる事例
・デイサービスを嫌がる理由を知る
・デイサービスに行くタイミングを待つ

「認知症の方が後もどり」する状態を何人も見てきています。
タイミングを待つことも選択肢の一つだと思いますよ
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デイサービスとは【元デイサービス相談員・現役ケアマネが解説します】
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