
そんな悩みを解決します
本記事の内容
デイサービス 送迎マニュアル
デイサービスの送迎はどこまで?
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、以前デイサービスで8年間働いていた経験があります。
もちろん、デイサービスの送迎をしていました
今回は、デイサービスの送迎マニュアルを紹介していきます
デイサービスの送迎マニュアルとして活用していただければ幸いです
送迎の手順や注意点、どこまでが送迎なのか?脅すわけではないですが、事故になり訴状問題にもなりかねません。
安全に安心の送迎をするためにも、最後まで読んでみてください
目次(クリックするとその項目に飛びます)
デイサービス 送迎マニュアル
送迎の役割
デイサービス 送迎の役割を説明します
デイサービスの送迎業務の基本は、自宅の玄関から事業所まで、事業所から自宅の玄関まで「安全に送迎」することです。
要介護の方は、送迎をしないと減算になります(47単位)
要支援の方は、減算はありませんが送迎しなくてよいというわけではありません、デイサービスは送迎が基本です
デイサービス 送迎の前に!
デイサービスの送迎の前に確認しましょう!
デイサービスは、安全に楽しく利用するところですよね
利用者さんが、朝一番初めにデイサービスのスタッフと会うのは、朝のお迎えです。
送迎前に笑顔はチェックできましたか?
*特に40歳以上の男性は、笑わないと怒っていると思われていますよ!マジで(笑)

送迎ルートの確認
送迎前にルートの確認をします
確認内容は
・送迎表の確認をして、「お休み」や「追加利用」の利用者がいないか?確認する。
・送迎の順番を確認しながら、座席に誰が、どの位置に座るのかをイメージしておくとスムーズです。
・また、送迎時に必要なご家族への報告や確認事項がないか?
・送迎時間や順路も確認しましょう。
送迎車両のチェック
送迎前の車両チェックは、必ずしましょう
理由は、車両に傷やトラブルがあった際に「不毛な犯人探しが始まる」からです
破損やキズがあれば、すぐに報告しましょう
チェックポイント
・ガソリンのチェック
・タイヤの空気圧の確認
・破損がないかの確認
・ウインカー、ブレーキランプ確認
・ワイパーの確認
・車内のチェック(シートベルト、ミラーなど)
特に冬場は、猫など車の下やエンジンルームに入っていないか?確認
運転時は、運転免許、携帯電話を持っておく
特に冬場は、フロントガラスが凍っている場合があるので
1 フロントカバーをかけるか
2 エアコンを内気循環で、設定温度をHI(最高温度)にする

デイサービス送迎中の注意
デイサービス送迎中の注意点です
・運転は安全が第一で最優先です
・到着時間も大事ですが、時間より安全運転が最優先である
・デイサービスの車を運転しているということは、会社の看板を背負っているという意識をもって運転してください。
(運転が荒いと利用者さんの対応もアライと思われます!)
・法定速度・一時停止・信号の黄色時の停車、踏切の左右確認など注意して運転します
・ご利用者が乗車中、段差やカーブなどは声をかけるようにしてください!
・お利用者の自宅に10分以上遅れる際は、事業所に連絡し家族に連絡してもらうようにしましょう。
・雨の日は、視界が悪いので「普段以上に確認!焦らない」ように心がけましょう!
・安全を第一として、急ブレーキ、急発進、急ハンドルはしない
*コロナ対策として…送迎中は、換気のため少し窓を開けておく。全員マスクの着用を促す。
最優先事項を安全運転であると決めて行動すれば、事故の確率はほぼありません。
デイサービスの運転者は気づきにくいと思いますが…家族、同業者、ケアマネもデイサービスの運転をすごく見てますよ!私も見てますから!
デイサービス利用者 自宅到着
利用者の自宅へ到着して行動するポイントです
自宅へ到着すれば
・車のエンジンを切り、自宅へ迎えに行きます。
・利用者のみを残す場合は、チャイルドロックをしましょう。
・挨拶は、利用者、ご家族に明るく、笑顔で挨拶しましょう!
・特にお変わりがないか、体調など変化はないかを聞く。
利用者によっては、戸締りや荷物品の確認、自宅内の介助が必要な場合もあります
利用者が不在や準備ができていない場合は、事業所に連絡して次の送迎に向かうのか指示を得てください
デイサービス乗降介助の対応
デイサービス車両での乗降介助です
乗降介助のポイント
・介助者は、患側の斜め後ろに立って、転倒を防止します。
・乗るときは、手すりをしっかり持ち、健側の足から乗車するようにする。患側がひっかからないようにする。
・乗車中は、シートベルトを必ず締めてください。
・ドアを閉める際は、手や足がドアに当たらないか確認し、ドアの閉める音でびっくりされないように声掛けを行う。
・降車介助、シートベルトを外し、降車時は基本的には患側から降車するようにする。患側が内側に入らないように介助する。
乗車・降車時には、頭をぶつけないように配慮してください。
手すりを持てる方は、手すりを持ってもらいましょう。
乗降・降車時には利用者の手荷物は預かってください。
デイサービス事業所へ到着
デイサービス事業所へ到着して行うポイント
到着して行うポイント
・停車してから、シートベルトを外し降車介助をする。
・しっかりと手すりを握ってもらい、患側に立って転倒を防止します。
・転倒防止のため下りるときは、1対1の移動介助をする。
・降りる時は、健側の手でしっかり手すりを握り、ゆっくり患側の足から降ろしてもらいます。患側がひっかからないようにする。
・家族からの申し送りがあれば、スタッフに伝える。
・車両内に忘れ物がないかを確認する。
ご家族からの「要望や申し送り」などは、忘れずに待機職員へ伝えましょう!伝わらないことで「不信感やトラブルになります!」
デイサービスの送迎が終われば
デイサービスの送迎が終われば行うこと
・車内に忘れ物やごみがないか確認する。
・タイヤの空気圧、破損部分の確認をする
・ガソリンのチェックをする
・消毒・換気(コロナ対策)
・車両の管理表(車両点検・距離・運転者など)の記入をする。
デイサービスの送迎はどこまで?
デイサービスの送迎は、どこまですればいいの?
QAを参照に説明します
デイサービスの送迎は基本居宅まで
たまにデイサービスの送迎はどこまでしてくれるの?と家族から聞かれます
基本は、「居宅の玄関まで」です
ただし、道が狭くて送迎者が入れない場合は、以下のような対応が記されています。
(質問)送迎サービスについて、幼稚園のような通園バスのようないわゆる「バスストップ方式」であっても差し支えないか?
(回答)居宅まで迎えに行くことが原則である。ただし、道路が狭隘で居宅まで送迎者が入ることができない場合など、地理的要因等から妥当と考えられ、かつ、利用者それぞれに出迎え方法を予め定めるなどの適切な方法で行う必要がある。(平成12年3月31日事務連絡介護保険最新情報VOL59)
注意!
気を付けたいのは「ただ玄関まで送ればいい」訳ではありません
どういうことかと言いますと
例えば
・いつもは元気にスタスタ歩いているが、今日は歩行がふらついて危なくて介助歩行で自宅玄関までお連れした
「本人が(玄関)ここでいい」と言って、職員が離れた際に転倒して骨折したら…
このような場合どうなるのか?
裁判になればどうなるか?
玄関まで安全に送ったので、責任は全くないのか?
はっきりと責任がないとは言い切れません。
なぜかと言うと
・予見可能性と予見義務を問われます…介護職員が転倒事故が発生するとあらかじめ認識できていたか?
・結果回避可能性と結果回避義務…職員が適切な処置を講じることができれば、事故の発生を回避できる
そう判断されれば、裁判で負けます
先ほどの事例の場合は、こんな対応もできますね
・家族が帰ってくるまで、デイサービスにいてもらう
・独居ならケアマネに連絡して、ヘルパーさん、ショートステイ、受診など段取りをしてもらう
など
このような場合は、相談員へ相談しましょうね
デイサービスから数メートルで自宅の場合 送迎必要ですか?
デイサービス事業所から数メートルで利用者の自宅がある場合の送迎について
デイサービスの送迎加算は、送迎をしなければ原則減算です
しかし、例外もあります
(質問)事業所の職員が徒歩で送迎を実施した場合には、車両による送迎ではないが、送迎を行わない場合の減算対象にはならないと考えてよいか?
(回答)徒歩での送迎は、減算対象にならない
(平成27年4月1日介護事務 介護保険最新情報Vol454)
デイサービス事業所によって、方針が異なりますが原則どうなのか?を知っておく必要がありますね
普段行っている送迎をマニュアルとして定期的に見直すことで、事故を防ぎサービスの向上につながります。

デイサービスの利用は、送迎で始まり、送迎で終わります。
これからも、安全運転で行きましょう!
今回は、以上になります。