
そのような疑問にお答えします
この記事では
デイサービスの入浴について
デイサービスで入浴するまでの流れ
デイサービスで入浴するメリット・デメリット
デイサービスの体験利用で入浴しよう
この記事の信頼性
この記事を書いている私は、無資格・無経験でデイサービスに勤めました
デイサービスから特養の介護職・在宅のケアマネへと転職も経験しています
今回は、デイサービスの入浴をテーマに書いていきます
私は、2カ所のデイサービスで、毎日何十人も入浴介助をしてきた経験からデイサービスの入浴について書いていきます
デイサービスでの入浴環境や感染対策、デイサービスで入浴するメリット・デメリットなど詳しく知りたい方は、最後まで読んでみてください。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
デイサービスの入浴について
デイサービスの入浴環境は?


デイサービスのお風呂
大浴場タイプ
家庭浴槽タイプ
それぞれ説明します
大浴場タイプ
まず、大浴場タイプです
介護保険が始まる前の施設や介護保険が始まって間もない施設の多くは、大浴場タイプが多いですね
本当に銭湯のような浴場です。
浴槽に入りやすいように、手すりを設置したり、シャワーチェアー(入浴用の車椅子)ごと入れるようにスロープがあったりしますね
設備が充実しているところは、
・浴室にパネルヒーター(写真上の長方形)があり、寒いときは浴室を温めてくれます。
・浴槽は、循環式タイプもあり湯船の温度を一定に保ってくれます。
大浴場のメリットは
スペースが広いので介助しやすい
自宅の浴室で介助すると狭くて介助しづらいですが、広いので介助しやすく介助者の腰痛予防になります
利用者同士でコミュニケーションが取れる
銭湯のような裸の付き合いができることで利用者同士が仲良くなります
大浴場のデメリット
浴室の準備や片付けに時間がかかる
湯を貯めるだけでも30分かかり、掃除も15分から20分かかります
個人に合わせた湯船の温度が調整できない
一度にたくさんの利用者が入浴するのでかなり集中力がいる
洗い場に2~3人、湯船に2~3人を介助者1人か2人で介助しながら見守りをしなければいけません
当然「待ってください」が通用しない方もおられますので、テキパキとした行動と集中力が必要です

家庭浴槽タイプ
家庭浴槽タイプは、介護保険が始まって数年後にブームになり、デイサービスや介護施設でも取り入れられるようになりました
特に最近の介護施設では、家庭浴槽タイプが多い傾向です
自宅にある家庭浴槽タイプです。
比較的元気な方が入り、一人づつ入浴されます。
家庭浴槽タイプのメリット
一人一人入浴するのでプライバシーが守られる
一人一人湯船の温度を調整しやすい
準備や片付けが短時間で済む
家庭浴槽タイプのデメリット
スペースが狭いので介助しにくい

デイサービス 入浴時間は?



*「もっと長く浸かりたい!」という方もいますが、のぼせてしまったり、意識がなくなるようなケースも出てくるので、長くお湯に浸かる対応は、されていないですね。

デイサービス 入浴の感染対応
入浴時の感染対応は
大浴場だと
・次亜塩素を入れて濃度を定期的に測定したり
家庭浴槽だと
・一人一人湯を抜いたり
これも、事業所ごとの対応になりますね
*看護師と相談し、利用者の皮膚に傷や出血などがあれば、湯船に入らずにシャワーのみで対応する場合もありました。
*実地指導で「感染対応」を必ず見られていますので、どのデイサービスでも感染対応をしており安心して入浴ができます。
デイサービスで入浴できないときはあるの?


高齢者の体調は、急変することもありますし、体調変化の自覚が本人に無い場合もあります
例えば、朝は元気でもデイサービスに来ると
・気分不良があったり
・血圧が高すぎたり、低すぎたり
・普段と様子が違った
このような場合に看護師と相談し、入浴を中止にすることがあります。
*もちろん、緊急時の際は、救急車を呼びます。(デイサービスは、医療機関ではないので緊急時は、救急搬送します)
*あとは、お風呂のボイラーが朝に故障した場合に、入浴ができない場合があります。

デイサービス 入浴料金

要介護1~5の方は、1回約40円~60円(介護負担割合証1割の方)です。

デイサービスの費用を下にまとめています。
デイサービスの費用(要支援・要介護)は?【ケアマネが解説します】
医療的な処置が必要な方はデイサービスで入浴できるのか?
医療的な処置が必要な方は、デイサービスの入浴はできるのか?
結論は、デイサービスが受け入れられるかどうかによります
デイサービスで比較的受け入れてもらえやすい方
・ストマ
・バルン
・酸素
デイサービスで対応が困難と言われる可能性がある方
・気管切開
・パーマネントカテーテル
医療的な処置が必要な場合、デイサービスでの入浴は各事業所によって対応可能が異なります
ケアマネに確認してみましょう
デイサービスで入浴するまでの流れ
デイサービスで入浴するまでの流れを簡単に説明します
デイサービスで入浴するまでの流れ
①デイサービスの車両でお迎え
②デイサービス利用前に検温とマスクをしましょう!(コロナ感染予防のため)
③デイサービスに到着(玄関で手の消毒)
④座席に誘導
⑤お茶で水分補給
⑥バイタル測定(血圧・脈・検温)を行います
⑦バイタルに問題なければ入浴します
デイサービスで入浴に必要なもの
デイサービスの入浴に必要な基本的なものを紹介します
・着替え(肌着・ズボン・上着など)
・下着(必要な方は、紙パンツや紙おむつ、パッドなど)
・バスタオル1~2枚
・タオル1~2枚
・ビニール袋(濡れたタオルを入れる)
・入浴後に処置が必要なら(軟膏・カットバン・テープ・包帯・消毒液・防水シートなど)
・ボディソープ(敏感肌で必要な方は持参)
*事業所によって持ち物は、変わりますので詳細はデイサービスへ確認してください。
ストマを利用の方は、替えのストマパウチをご持参ください
バルンカテーテルを利用している方は栓をご持参いただく場合があります
*詳しくは、デイサービスへ確認ください
デイサービスで入浴するメリット・デメリット
デイサービスで入浴するメリット・デメリットを紹介していきます
デイサービスで入浴するメリットは3つ
デイサービスで入浴するメリット3つを紹介します
デイサービスで入浴するメリット
ヒートショックを予防する
全身の状態を見てくれる
介護負担を軽減する
1つずつ説明します
ヒートショックを予防する
デイサービスで入浴するとヒートショックが予防できます
冬場の自宅での入浴では、脱衣所や浴室に暖房設備がないところが多く「ヒートショック」の危険性が高いです
デイサービスの脱衣所には暖房があり、浴室も寒く無いように配慮されています
デイサービスでは、安心して入浴ができます
全身の状態を見てくれる
入浴時に全身の状態を見てくれます
高齢者は自分の体調変化に気づきにくい方もおられ、デイサービスの職員が変化に気づいて事なきを得る場合もあります
実際にあったケースでは
デイサービス入浴時、足先にひどい血行不良と腫れが見られ家族へ連絡。
翌日、家族が受診に連れていき蜂窩織炎で入院しました。
気づかずにほっておくと重症化する可能性もありました
デイサービスで入浴すると介護職員がボディチェックをしてくれるので、病状の早期発見が期待できます
介護負担を軽減してくれる
デイサービスで入浴すると介護負担が軽減されます
自宅で入浴介助をされた方は、ご存知だと思いますが「かなり大変」です
自宅の浴室は、狭く、浴槽もまたいでもらうのが大変ですよね。変な体勢で介助してしまうと介助者が腰痛になってしまいます
要介護者を自宅で入浴して介護するのは、本当に環境や設備もないので大変です。
デイサービスで入浴すれば、手慣れた職員さんが介助してくれるので「安心で安全」です。
デイサービスで入浴するデメリット
デイサービスで入浴するデメリットを紹介していきます
デイサービスで入浴するデメリット
入浴時間が短い
好きな湯の温度で入浴できない
それぞれ紹介します
入浴時間が短い
前にもお伝えしましたが、デイサービスの入浴時間は短いです
理由は
入浴すると血圧の変動が大きくなり、副交感神経(リラックスした状態)が優位となった状態で立ち上がると血圧の調整が間に合わずに立ち眩みが起こります。
また、入浴の静水圧も軽視できません。約520㎏の静水圧がかかり、肩まで浸かって長湯すると心臓に負担がかかります。
次々と他の利用者もデイサービスで入浴するので、お一人で長時間の独占ができません
利用者の体調面での配慮と他の利用者の対応もあって、デイサービスの入浴は短時間になっています
デイサービスの体験利用で入浴しよう
デイサービスの体験利用で入浴をしよう!
デイサービスでは、無料で体験利用を行っている事業所があります
デイサービスの体験利用とは
デイサービスを利用しようか迷っている方に対して、介護保険を利用せずに体験できるサービスです
デイサービスで体験利用できるサービスの例は
・送迎
・食事(無料のところもあれば、費用がかかるところもある)
・レクリエーション
・体操
・リハビリ(体験サービスでは、実施しないところもある)
・入浴(体験サービスでは、実施しないところもある)
デイサービスの事業所によって、体験利用できるサービス内容が異なるのでケアマネに相談してみましょう
近隣のデイサービスを知りたい方は、介護サービス情報公開システムで検索できます
今回は、以上になります